2020年2月23日~2月27日にかけ、徳島を舞台にした映画、「新青春」(監督:菱川勢一)の撮影がありました。筆者はこの映画のエキストラとして撮影ロケに参加。
当記事では
- 映画「新青春」とは
- 映画エキストラにどうやって出たのか(募集の知り方)
- 映画エキストラ体験レポート
- 映画「新青春」ロケの様子
などレポート。
映画「新青春」情報、映画のエキストラ参加について興味のある方、ぜひ当記事をご覧ください。
目次
- 1 【2022年2月3日追記】 映画「新青春」、Youtubeで限定公開中
- 2 映画「新青春」とは
- 3 どうやったら映画のエキストラに参加できるのか
- 4 初日その1【映画「新青春」ロケ、エキストラ体験レポート】
- 5 初日その2 まさかのセリフ付き演技をいただく
- 6 初日その3 その後もエキストラ撮影をこなして無事終了
- 7 2日目その1 徳島駅前ロケ
- 8 2日目その2 栄町ロケ。再びセリフありエキストラを演じる
- 9 2日目その3 この日二度目の徳島駅前ロケ
- 10 3日目 最終日のロケは出番なし
- 11 映画「新青春」、エキストラ参加を終えての感想
- 12 菱川勢一監督、藤井草馬さん、村上由規乃さんをパチリ
- 13 映画エキストラ、とても楽しかった。徳島が舞台の映画「新青春」、公開されたらぜひご覧ください
【2022年2月3日追記】
映画「新青春」、Youtubeで限定公開中
映画「新青春」。HPとYoutubeで期間限定公開されました。
映画を見る前でも、見た後でも当記事を読むと、より映画「新青春」が楽しめる内容となってます。合わせてお楽しみください。
※2022年2月3日現在、まだ視聴できます(こっそりお楽しみください)
なお、私のエキストラ出演シーンをまとめてみました(笑)
★マークはハッキリ分かる箇所
- 34:50~35:08(★切符を買う人)
- 38:11~38:13(通行人の一人、自分でもやっと分かるほどの遠く)
- 49:38~49:47(★春花の左隣りのサラリーマン)
- 1:08:57~1:09:13(画面向こうで栄町アーケードの下を歩く通行人、よく見ると同じ人が往復してるのが分かる)
- 1:16:09~1:16:20(★取り囲む群衆の向こうに見える通行人の一人、ヴォルティスの青緑のマフラーが私)
- 1:24:35~1:24:38(★よけて足早に歩く通行人)
- 1:24:54~1:25:06(★画面左奥、遠目から眺めている人:このシーンはカメラに写り込んでるとは思わなかった。端っこでロケを見学してただけのつもりだったのに…)
クレジットに入れてくれた!
エキストラなのにクレジットに名前を入れてくださいました。

映画「新青春」とは
中止になってしまった「徳島国際映画祭2020」のクロージング映画になる予定だった
2020年3月26~29日に行われる予定になっていた『徳島国際映画祭2020』(テーマ:青春 場所:あわぎんホール)。

開催されていれば、2020年は5回目を迎えるハズだった映画祭。そのクロージング上映作品として予定されていたのが、菱川勢一監督の「新青春」でした。
菱川勢一監督によれば、ネットで見れるように準備中
エキストラ参加した映画はお蔵入り?
…と心配に。
しかし中止発表の当日、菱川勢一監督から次のツイートが。
当初劇場公開を予定していた今制作中の映画をネットで公開する準備をしている。お出かけを控えてお家にいる家族みんなで見てほしいです。
— ねむたい菱川勢一 Sleepy Seiichi Hishikawa (@sei_hishikawa) March 2, 2020
ネット公開となれば、私も家族と一緒に「この後ろ姿がお父さんだよ」とか、自分がちょっとだけ映ってるシーンを何度も見直す…なんてこともできそう。
映画「新青春」あらすじ
目の難病を発症したJRに勤める主人公春花(はるか)と、シンガーソングライターを夢見る春花のいとこ学(まなぶ)が織りなす「青春」をテーマとした徳島を舞台とした物語。
常の景色として徳島県民の生活に密着し、風情のあるJRの駅やローカル単線、ディーゼル列車などを徳島の魅力として映画の舞台・場面として切り取る。
この他、監督を務める菱川勢一さんのnote(ブログのようなサービス)によると…
『世間的に見てダメなやつが一途に一人の女の子、それも血のつながっているいとこの子をひたすらに純愛する。
「何が」「どうやれば」純愛なのかが分からなくなっている今の時代に、怖がらず、卑屈にならず、真っ直ぐに相手を見ることを描く。
今回はこのチャラチャラしたダメな学に泣かせてもらいたいと思う』
菱川勢一さんのnoteより引用
とのことだ。
いったいどんな映画なのか…あらすじだけでは想像もつかないなぁ
というわけで、ぜひ映画を見てください。
【2020年3月16日追記】
映画新青春の予告トレーラーが公開になりました。

私、エキストラとして撮影ロケに3日間触れたものの、映画「新青春」のストーリーはほとんど把握できませんでした(笑)。
役者さんは台本を持ってますが、エキストラにまで台本が配られるわけではありません。
映画ロケは、シーンごとに細かく区切って撮影されていました。
そのシーンだけなら何が起きてるか…というのは分かるのですが、あくまでその部分だけ。
映画全体のストーリー…というのは、とうとう分かりませんでした。
どうやったら映画のエキストラに参加できるのか
映画ファンの方なら一度は憧れるのが、「エキストラ」への参加…ではないでしょうか。
あくまで今回の私のケースでは…という一例になりますが、エキストラへの参加方法をご紹介。
徳島県ロケーション・サービスのメルマガ(バンク)に登録していた
その後、無事に採用通知を頂いた…という流れでした
そのメルマガの登録ページURLをご紹介しようと思ったのですが、現在ちょっと見当たらないようです…(メルマガは来てるのに…:汗)。
代わり?にできたのが、『徳島県ロケーション・サービス「エキストラバンク」登録ページ』。
コチラに登録しておけば、徳島県内でなにかしらのエキストラ募集がある時は案内が来ます。
徳島県だけに限らず、多くの都道府県・地域では「ロケーションサービス(名称はそれぞれ微妙に異なることも)」という、撮影などのお手伝いをしてくれる行政機関・または行政からの委託を受けた団体があります。
「地域名 + エキストラ募集」
「地域名 + ロケーションサービス」
こんなワードで検索してみるとHITすると思います。
そのようなところに登録しておいたり、メルマガなどを購読しておくとエキストラ参加の告知などを知ることができるでしょう。
例:淡路島フィルムオフィスのエキストラ募集ページ(コチラ)
映画「新青春」エキストラは即日採用!
映画「新青春」のエキストラ募集メールはこんな感じ。

都合がつきそうな、(自分の年齢が該当する)エキストラ募集日の3日すべてに参加希望を提出。
その日のうちに、「きっと応募者も少ないでしょうから、ぜひお願いします」と、ラインマネージャー(撮影現場のあれこれを取り仕切る責任者)の栂岡さんよりお返事を頂き、即採用となりました。
こういう時、お役に立てますね
https://sudachikun.tokushima.jp/entry/2018/11/16/114121
初日その1【映画「新青春」ロケ、エキストラ体験レポート】
集合まで
映画「新青春」で役者さんを交えた撮影ロケの予定は、2020年2月23日から27日の5日間でした。
このうち、エキストラの募集は2月24日、25日、26日、27日で行われました。
25日はお昼前頃の時刻を指定され、小松島市にあるJR南小松島駅に集合。
この現場でのエキストラは約10名ほどだったかと思います
集合場所が駅だったので、エキストラの人、普通に駅を利用する人がゴチャ混ぜに
集合時間になり、撮影スタッフさんから「集まってくださ~い」と言われ、出欠チェック。
(この人もエキストラなのかな?)…と思ってた方が、映画に出演する役者さんだったりも
撮影開始
さっそくロケがはじまる。
…と言っても、実はここから約1時間半以上、エキストラの出番はありませんでした。
この間、主要登場人物「春花」役の女優、村上由規乃さん(HP)が絡んだ撮影を中心にロケが進められました。
駅での勤務風景、お弁当を食べるシーン、駅員を辞めたいと上司に告げるシーンなどが撮影されたようです。

南小松島駅の駅員室はお昼休憩があり、その時間になるとカーテンが閉まるんです。この時間を狙って撮影が進められました。
でも、これはエキストラだけでなく、役者さんも同じ。
もう一人の主要登場人物である「学」役の藤井草馬さん(instagram)は、結果的にもっと…。二時間半くらい待機(スタッフの方と談笑するなどリラックスされてましたが)してました。
他にも登場人物のひとりを演じられた俳優の嶋本勝博さん(HP)も、出番まで台本を読みながらジッと待機されてました。
いざ、エキストラ出動!
のんびりと撮影の様子を眺めたり、スマホゲームの「ドラクエウォーク」をやったりして暇をつぶす。
午後の撮影開始から2時間ほど経過し…
との声が掛かる。
最初は「駅で汽車に乗る乗客」を他のエキストラの皆さんと演じました。
で、しばらくしたらまた降りてきてください
汽車のドア付近で待機し、汽車が到着したら、サッと乗りこむ。そのまましばらく待ち、少し時間が経ったら今度は汽車から降りて、駅舎の方に歩いていきました。
これで良かったのかどうか…。よく分かりませんでしたが、「カット!」の声が掛かり、このシーンは終了。
乗って、降りる…ってどういうこと?…と、分かりづらかったかもしれません。
映像として、乗るシーン、降りるシーンと両方撮影しておいて…どちらか絵として良かった方を採用するのかなぁ?…と私は思いました。
あともう一つ。
(乗って、しばらく待機して…なんて、そんな時間あるの?)と思われたかもしれません。
この南小松島駅は単線が入れ違う駅になってます。最初にホームにやってきた汽車は数分間停車してるんです。
鉄道というものが、ドアが開いたらすぐ閉まり、すぐに発車する…という認識の方は都会の方です(笑)。
田舎の鉄道はなかなか出発しないことも多いんです。
初日その2 まさかのセリフ付き演技をいただく
その後、駅舎に戻って撮影が行われました。
またしばらくの間、エキストラの出番はなく待機。今度はすぐ目の前で撮影が進められたので、プロの演技を間近で拝見する機会に恵まれました。

このあたりはコミカルなシーンばかり。

笑いをこらえるのに必死でした。

完全にリラックスしていたら…
エキストラの中から私だけが呼ばれる…。
その後春花が気づいて「え?」って言うので、アナタは「お釣り」って言ってください、お釣りを渡されたら受け取ってください
つまり、セリフつきで主演女優さんとの演技を依頼されたのだ。
嬉しいけどできるんか、俺?)
心の中はパニックですが、小さい声で「あの~…、お釣り」、「あの~…、お釣り」と必死に連呼して覚える。
カメラチェックのため、最初は軽くセリフ合わせ。フリーズせずにどうにかセリフは言えた…。
…が、「お釣り」…というセリフを言う際、前のめりになり過ぎたことを指摘される。無意識のうちにやってしまったようだ…(汗)。
(前に出ない、そのまま…)と心の中で唱えていると、今度は改札窓の向こうから春花役の村上由規乃さんが…
テンパっていたので、村上さんのアドリブなのか、監督さんの指示があったのかまったく分からないのですが、セリフが増えてしまいました。
その後いよいよ本番。「あの~…」「お釣り」「80円」という、短い3つのセリフを私なりに必死に演じる。
少しの間を置いて「カット!」。そして「はいOKです」の声。
嬉しいやらパニックやらが一挙に襲ってきましたが、映画で主演女優さんと打ち合わせたり、セリフつきの演技をする…という大変貴重な体験ができました(感謝!)。

ちなみにこのシーン。私はカメラに背を向けていたので絶対に顔は映りません(笑)。
カットされてしまう可能性だってあります。
果たしてこのシーンが採用されているのでしょうか?映画を見てのお楽しみですね。
【2020年3月27日追記】
無事映画に採用されてました。
後ろ姿ですが書いた通りの内容になってます。Youtubeの「新青春」では34:50~35:08あたりでこのシーンが流れます。
初日その3 その後もエキストラ撮影をこなして無事終了
そのあとは、ようやく「学」役の藤井草馬さんの出番。
南小松島駅のすぐ横にある自転車置き場。ココでギターを弾きながら、藤井さんが歌います。

その様子を春花や、駅で汽車を待っているエキストラたちが「怪訝な表情」で眺めている…というシーンです。

とのこと。一度リハーサルをして、本番。
藤井さんのギターと歌声が、黄昏時を迎えた南小松島駅の構内に響きます。
その間私は(怪訝な表情で、怪訝な表情で)…と、心の中で繰り返しながら、藤井さんを苦々しく見つめる。
「カット」の声が掛かる。ふう…。
一息ついてると、撮影を見守っていたラインマネージャーの栂岡さんが私のところに来て「ちょっと学だけを見過ぎかなぁ…、学は春花に向けて歌ってるわけだから、春花も見たり、学を見たりと首をキョロキョロ動かしてもいいんじゃないかな…」との指導を頂きました。
学だけを凝視しちゃいました
と私。こんなやり取りをしていると、向こうから「はいOKで~す」の声。
「あれ?(あれで)いいの?」と笑う栂岡さん。私もやり直す気満々だったので肩透かしを食らってしまいました。
主演の二人を絡めて撮影したので、このシーンはまず間違いなく映画にも出ると思います。
初日はこれで終了。4時間ほど撮影現場にいました。
実際にエキストラ参加した時間は全部合わせても3~4回、合わせても20分くらいだったと思うので、ほとんどの時間は待機でした。
映画の撮影という貴重な機会を間近で見ることができて、とても有意義な時間でした
この後は急いで息子の保育園へお迎え。
いつもヨレヨレの服なのに、この日はスーツを着ていたので、息子が「今日のお父さん、カッコイ~」と喜んでくれました。
https://sudachikun.tokushima.jp/entry/2018/12/09/084633
2日目その1 徳島駅前ロケ
翌日のお昼前。この日は徳島駅前での収録から。集合時間になり簡単な点呼。
最初は学役の藤井草馬さんが、徳島駅前で路上パフォーマンスをしている…というシーン。
駅の中に入ったら、今度はまた出てきてこちら側に歩いて通り過ぎてください
(エキストラの女性の方に)アッ、あなたは通りすがりに学をスマホで写真を撮ってください

こんな感じで指示を受け、いざ本番。すんなりとOKが出ました。
すごい!ギターケースに500円が投げ込まれる
なお、このロケでちょっとした奇跡が起きました。
カットの声が掛かったあと、向こうから撮影スタッフの「ワーッ」と歓声があがったんです。なんだろう?と思ったら…

これはヤラセではなく、本当に一般の通りかかった人が投げ入れてくださったそう。
なのかもしれませんが、藤井さんも「っしゃあ!」とガッツポーズをしてめちゃくちゃ嬉しそうでした。
このシーンで藤井さんが歌ってたのは「フィッシュカツ、食べた~い」なんて歌詞の、藤井さんが即興でつくった歌だったんですけど(笑)。やっぱプロは違いますね。
この場面では藤井さん即興の歌でしたが、実際の映画本編に出てくるギター弾き語り(10シーン)で使われる歌は、いずれも作曲家・清川進也さん制作のオリジナル曲だそう(菱川勢一監督の短編映画制作日記「一連のうんこ」より)。
こんな感じで、2日目最初のロケは集まってから30分も経たずに楽しく終了。
徳島駅前のロケは昼、夕方と二回行われました。
どちらも比較的スムーズにOKが出たように思います。その理由として「群衆が多かった」という点があげられると思います。
徳島駅前…ということで、何もしなくてもそれなりの人通りがありました。映画の撮影と知らない方がそのまま通り過ぎていく…というわけです。
…というわけで、一般の通行人に混じって、エキストラの私たちが混ざって歩く…という感じの構図になったと思います。
2日目その2 栄町ロケ。再びセリフありエキストラを演じる
2日目は、昼(徳島駅前)、15時(栄町)、17時(徳島駅前)…と三回に分けてロケが行われました。
15時からは栄町ロケ。
場所は当ブログではお馴染みの「マンガバーGペン」の真ん前。
https://sudachikun.tokushima.jp/entry/2019/03/01/073819
集まったエキストラの方は、さきほどの徳島駅前ロケでも見かけた方がほぼ全員。
…ということで、左右を行き交う通行人役を、他のエキストラの方6~7人と演じました。

正面から、そして道の両端から…と角度を変えて2パターンほど撮影。
並んで歩く事になった私より年配のエキストラの方と「では、あのあたりを指を差すので」「じゃあ私はいいっすね~て感じの相づちを打ちますわ」とエキストラ同士で簡単な打ち合わせ。
ちょっとだけ演じてるような雰囲気を味わえました。
二度目のセリフつきエキストラ
初日にセリフを頂いたので、もうセリフはないだろう…と思っていました。
ところが、栄町ロケの別のシーンで再びセリフを頂いてしまいました。

このシーン(主演の二人とは別の俳優さん二人)、道のど真ん中で男性俳優の鈴木淳さんが女優さんに土下座します。
そこをヤジ馬(エキストラ)が(なんだ?なんだ?)という感じで取り囲む。
その人垣のせいで急いでいるサラリーマンが歩きづらそうにし、(こんな道の真ん中で何しとるんだ…という雰囲気で)「邪魔や!」と吐き捨てながら去る…。
その「邪魔や!」と吐き捨てる、ちょっと嫌なサラリーマン役が私。
二度ほどのテイクをして、無事にOK。
嬉しいんだけど、ビビります…
ちなみにこのシーンも私は後ろから、あるいは斜め後方からしか撮られてないと思うので、「邪魔や」の声以外はまともに映ってないのでは…というのが自己予想です(笑)。
【2020年3月27日追記】
このシーンも採用されてました(映画ではクライマックスの1:24:55~)。予想に反して「邪魔や」のセリフは入っていませんでした。
私が土下座する鈴木淳さんの横をスリ抜けていく様子がチラッと(嬉)。映画のクライマックスとも重なり、印象的なシーンになっています
意外と昼間でもクルマが通る栄町
ロケをする前は、(昼の栄町なら誰もいないだろう)…と思ったのですが、意外にも?ちょいちょいクルマ・歩行者・自転車が通るんです。
このロケでは通行止めまではかけていませんでした。
天下の公道ですから、道を通りたいクルマ、人がいたら、その都度空けて通っていただきます。
大変なのは俳優さんとカメラマン。俳優さんは立ち位置。カメラも置く場所が違ってはいけません。
位置がズレないよう、それぞれテープで道路にマーキングしていました。

他のスタッフの方も、通りすぎるクルマに頭を下げたり、「すみません」と声をかけてました。
栄町のロケも無事に終わり。夕方から再び徳島駅前のロケです。
2日目その3 この日二度目の徳島駅前ロケ
再び徳島駅前に戻ってきました。
夕方ということで、仕事が終わった…という体で。気持ちに少し余裕が出た…ということで、一回目のロケより、ややゆっくりと歩いてください
そして学の方を「お、まだやってるな」という感じで、しっかりと見てくださっても大丈夫です

なるほど。一回目のロケは(映画上では)朝か昼だったと…。仕事中だったのでどこの誰とも知らない人の路上演奏など見てる余裕がなかった…という事だったんですね。
これまでは通り過ぎられてばかりいた、学役の藤井草馬さん。ようやく?人だかりができることになりました。

2日目はこれでおしまい。三回に分けて撮影されましたが、中でも徳島駅前ロケは昼も夕方もアッという間にOKが出て、すぐにおしまいでした。
何かの撮影が行われてるな…と気づいた通行人が立ち止まり、ロケの様子を興味深そうに覗いたりする様子も見られました。
3日目 最終日のロケは出番なし
さて、エキストラが参加するロケの最終日になりました。
この日も集合は私は南小松島駅。さきに汽車の中で撮影が行われていたようで、時間になったら汽車から役者さんやら撮影スタッフが降りてきました。
次の汽車に乗る…ということですが、時間が30分ほどあくので待機。
主演女優・村上由規乃さんにお菓子をいただく
その間、主演の村上由規乃さんがニコニコして
と撮影スタッフやエキストラの皆さん一人一人にお菓子を配ってました。
このエキストラ参加で、すっかり村上さんのファンになってしまったオッサンです。
この日のロケは汽車の中
本日の撮影は汽車の中で行います。汽車には当然一般の方も乗車してらっしゃいます
そのため、今の時点でどうこう言えない部分がありますので、汽車に乗って、中の様子が分かったうえで指示させて頂きますのでよろしくお願いします

ロケの概要としては、この南小松島駅から羽ノ浦駅まで乗車。羽ノ浦で降りて、上りの汽車に乗ってまたこの駅まで戻ってくる…とのこと。
この日の撮影は汽車に入ってからの一発勝負。どうなるんでしょうか?
時間が経過して汽車が到着。

汽車内での撮影の様子
汽車に乗り込むと、意外にもまぁまぁお客さんが乗っている。南小松島駅からも高校生が何人も同じ列車に乗りました。
どうも、テスト期間中?なのか学生の方が多いんです。
そのため、空いてる席が数えるほど。そこに主演の村上由規乃さんが着席。
その隣にエキストラの女性が呼ばれ、村上さんの横に座りました。向かいのボックス席には高校生カップル役の二人が座りました。

汽車が動き出します。
流れる車窓、ガタンガタン…というレールの音。これらを材料に村上さんの憂う姿を撮影。
そうこうしてるうちに列車は羽ノ浦駅へ。数分後に到着した下りの徳島行きに乗り換えます。
今度は、学役の藤井草馬さんを撮影する番。藤井さんは座席…ではなく、列車の最後尾へ移動。
私ともう一人のエキストラが呼ばれて、近くで待機していました。
私はカメラのファインダーまでハッキリと見える場所で、役者さんの映し方をリアルタイムで目撃。
すんごいカメラで撮っている…という事もありましたが、ファインダー越しでも分かるほどの美しい映像が脳裏に焼き付いています。
構図の勉強にもなりました。
藤井さんの儚げな表情、そして後方に吸い込まれるように流れていく徳島の風景。
美しい映像になっていると思います。
【2020年3月27日追記】
このシーン、映画を確認したところまさかのカットでした。
【2020年4月6日追記】
この学のシーン。映画新青春の主題歌ROTH BART BARONの「HERO」のPVのような、予告編のような映像に使われていました!
1:25~。学役の藤井さんが汽車の後方で佇む様子がバッチリ出ています。

ただ、私たちを使って撮影が行われることはなく、列車は南小松島駅に到着。
最終日のエキストラロケが終了
これもエキストラの宿命。出番があるとは限りません。
もし車内がガラガラだったら、もっと大勢のエキストラが使われたでしょうし、車内の様子も映したのかもしれません。
この汽車ロケは、ほぼ役者さんだけに焦点を当てての撮影になりました。汽車で羽ノ浦まで行って帰ってきて、およそ一時間ほどで無事終了。

映画「新青春」、エキストラ参加を終えての感想
徳島県、JR四国、地域住民、エキストラ、映画にはたくさんの人が関わっている
想像はしていましたが、映画の撮影にはとても多くの方が関わっていました。
ロケはもちろん無断で勝手に撮影してるわけではなく、すべて事前に申し入れがされていました。ほとんどのロケには県庁の職員さん、JR四国の広報さんが同行していました(たまに通行人役もこなしてました:笑)。
徳島県の職員さんによれば、「映画撮影が徳島県で行われる事は、県のPRにもなる。県としても協力していく」…とのことでした。
エキストラの方も、総勢で20~30名はいたのではないでしょうか。雑談したエキストラさんによれば
- エキストラが好きなので、可能なものにはなるべく参加希望をしている
- 波乗りオフィスにようこそ…にもエキストラ参加した
とのこと。撮影スタッフに知られてる常連っぽいエキストラの方もいましたよ。
エキストラにギャラは出ない(笑)
今回のエキストラ出演、気になるギャラですが…ありません。もともと募集要項に明記されてたので、承知のうえで応募しています。
ロケ地までの交通費も出ません。
※ロケとして参加した南小松島~羽ノ浦間の往復運賃はスタッフさんが皆の分をまとめて支払っていました
私はクルマと徒歩だったので、交通費はさほど掛かっていませんが、遠方の人だと交通費が出ないのは大変かもしれませんね。
あわよくば、映画に出られる…という、プライスレスの体験ができることが報酬です
エキストラが出演できるとは限らない
様々なエキストラがあると思うのですが、どのエキストラにも言えるのは「出演できるとは限らない」…ということでしょう。
仮にロケに参加したとしても、エキストラが大勢いれば、豆粒ほどの大きさか、自分でも自分が分からない…くらいの小さな扱いになるのではないでしょうか。
撮影を間近で見れるかもしれない
撮影の規模、映画の規模にもよると思いますが、撮影の様子が分かるのは間違いなくメリット。
私はこのブログをやるようになってから、「写真・動画撮影」という分野に興味が出てきました。
菱川勢一監督、藤井草馬さん、村上由規乃さんをパチリ
撮影の合間、お忙しいところをお願いして皆さんにオフショットを撮らせて頂きました。
菱川勢一監督
今回の映画「新青春」の監督を務められた菱川勢一さん(HP、wikipedia)。
緊張しつつもお願いしたところ、気さくに記念撮影に応じて頂けました(感激!)。
撮影スタッフの皆さんからも、とてもリスペクトされている様子がロケの随所で伺えました。

菱川さんは、音楽、動画、静画、モーショングラフィック、デザイン…様々な分野のプロフェッショナル。
NHK大河ドラマ「功名が辻」「八重の桜」のタイトルバック制作をはじめとして、数々の作品に携わっています。
多すぎて代表作品を挙げるのが難しいのですが、菱川勢一さんご自身が「印象的だった」…とインタビューで語ったのがコチラの『森の木琴』。
約3分間の映像なんですが、最後まで見入ってしまいます
村上由規乃(むらかみゆきの)さん
「新青春」の主役の一人、春花役の村上由規乃さん。

村上由規乃さん。クールにきめてくれました。
…実は、写真撮影そのものは快くOKいただいたのですが、「一人じゃ恥ずかしい~」と言って、藤井草馬さんを引きずり込んだのでした(逆光になってすみません)。
菱川監督と藤井草馬さんが当映画の構想を練っている際、藤井草馬さんから推薦されたことが、当映画への出演のキッカケになったそう。
将来が楽しみな女優さん。
お菓子で手懐けられたオッサンは、今後も村上由規乃さんに注目していきます。
藤井草馬(ふじいそうま)さん
もう一人の主役、学役の藤井草馬さん(HP)
(ギターや歌も上手いなぁ…)と思っていたのですが、シンガーソングライターでもあるそう。

菱川監督の作品には2017年、これまた徳島を舞台にした映画『#youth』で出演を果たしています。
今回の「新青春」は、『#youth』の続編であり、スピンオフでもある…とのこと。難しい役にチャレンジしました。
藤井草馬さん、今後が楽しみです。
映画エキストラ、とても楽しかった。徳島が舞台の映画「新青春」、公開されたらぜひご覧ください
以上、映画「新青春」のエキストラ体験レポートでした。
映画好きな方、お芝居、写真・動画撮影に興味がある方はエキストラに参加するときっと楽しいと思います。機会があれば、ぜひあなたも体験してみてください。
そして、映画「新青春」にもご注目。
菱川勢一監督を筆頭に、自他が認める「菱川組」と呼ばれる精鋭スタッフ・俳優陣が渾身の力で作り上げた作品です。
「徳島国際映画祭」のクロージング上映…という舞台は残念ながらなくなってしまいましたが、動画視聴できるように動いてくれてるそう。
当レポートの内容が、カットされずに映画でも出ていたら嬉しいですね。
映画「新青春」。きっと素晴らしい作品になっているハズ。ぜひご覧ください。
