私は小売店を経営(って言うと大げさだな…)してます。店内BGMについて、以前は有線放送を契約して流していましたが、あれって値引きしてもらっても年間数万円はするんですよ。
シャレたお店でもないし、いつも流す音楽(チャンネル)って結局同じになってしまいます。
そうなると有線放送の売りである「何百万曲もあるよ!」「毎月企画があるよ!」とかも別にどうでも良くなってしまいます。
じゃあ、自分でCDなりDLした楽曲なりを流せばいいじゃんって思ったりしますが、ここで一つの問題が出てきます。はい、JASRACさんに代表される音楽著作権の問題です。
基本的に音楽を商売してる上で流したらお金を取られるんですよね。たまにニュースで「どっかの店が著作権料を支払ってなかった。JASRACに追徴金を請求された!」みたいなのありますよね。あんな風にはなりたくないので、有線放送の売りである「著作権関連はクリアしてるから大丈夫!」みたいなキャッチコピーを見て、とりあえず有線でいいか…と、なんとなく有線放送を選んでる業者さんっていませんか?
著作権、別に怖いものではありません。一般的なお店をやってる場合なら、年間6480円~を支払えば、自分で用意したCDなりDLした楽曲を流してもOKなんですよ。
え~6480円も払いたくねえよ…って思われるかもしれませんが、有線放送だったら毎月数千円、年間で数万円払ってるわけでして、店内BGM設備を新たに整備したとしても、すぐに元は取れます。
1990年代のように、CDが100万枚以上売れた時代はとうに終わりを告げ、今週の有線ランキング1位は!みたいな影響力ももう全然ありません。流行りの曲を流す必要がなければ有線放送なんてホント無用の長物です。
各自で好きな音楽なり、お店の雰囲気に合った音楽をチョイスして流せばいいわけです。
一つ注意点としては、CDの場合ならCD原本そのものをセットして流さないといけません。つまり、パソコンでデータを取り込んでマイベスト集のように編集した自作CDを作って、それをBGMに利用するのはNGです。あくまでCD原本そのまま。1枚のCDを延々とリピートするなんて飽きる~って人は、CDチェンジャーをセットして2~20枚くらいのCDを順番に流せるように改造するとかする必要がありますね。
あと、今はもう音楽をDLする時代です。その場合もあくまで直接DLしたものを流さないといけません。ちょっと分かりづらいかと思うんで、このあたりは最寄のJASRACに確認した方がいいでしょう。DLしたものでもちゃんとルールを守れば店内BGMとして使用しても大丈夫ですよ。
私の場合は一曲60分以上もあるピアノ曲をAMAZONでDLしてその一曲だけを延々と流しています。その曲なんと百円でした。でも、うちの雰囲気には合ってるのでもうずっとこれです。
店内BGMってお客さんはあまり気にしてないかもしれませんが、店員さんの事も考えてあげないといけません。いつもいつも同じ曲だとなんかイライラしません?それが自分が好きでもない曲ならなおさら。うちの場合はほんとただダラッと流れてるBGMなので働いてても耳触りじゃないのでパートさんにも好評です。
そんなわけで、まだ有線放送を利用してらっしゃる方は、一度自前でBGMを流すって事を考えてみてはいかがでしょうか。無駄なお金、払っていませんか?
