徳島県小松島市に競輪場があるのはご存知ですか?
あるのは知ってるけど行った事ないな~…という方も多いと思います。
今回は知られざる小松島競輪について貴重な画像(競輪場は写真撮影は基本禁止ですが、当記事はきちんと撮影許可、掲載許可を得ています)を交えてお伝えします。
目次
小松島競輪の場所ってどこ?アクセス
小松島に競輪があるのは何となく知ってましたが、具体的にどこにあるのかってのは、徳島に移住して8年目の私も知りませんでした。こちらです。
小松島でもバイパス周辺とか、岡本中華のあたりくらいまでは知ってても、さらにその奥までってなかなか行かないんですよね…。仕事や自宅など、この通りに用事がある人以外はなかなか通らない…、そんな場所です。
県道120号を進んで近くまで来るとご覧のようなゲートがあります。このゲートは目立ってますので気づけるハズ。

ゲートをくぐったらあとはもう一本道……ではなく、ご覧のようにまだ紛らわしいところがあります。ここは向かって左です。一瞬右に行きたくなるような雰囲気なのでご注意を。

ほんまにこっちで大丈夫なんだろうか…と思いながら恐る恐る進むと…。駐車場があります。駐車場にはきちんと警備員さんがいます。全部で六ケ所の駐車場があり、最大で1000台が停められるそうで、なかなかのキャパシティです。
残念ながらシャトルバスのようなものはないので、クルマで行く…というのが現実的な訪問方法になると思います。
小松島競輪に入ってみよう、入場料は50円
クルマを駐車場に停めたら早速入場してみましょう。こちらが入場ゲート。

競輪がやってる日は入場料が必要です。50円玉をゲートの機械にチャリンと投入すると進めるようになります。

小松島競輪には複合遊具がある(非開催日なら無料で遊べる)
入場ゲートを抜けると、左手にはご覧のような面白い遊具「ポンスターランド」が目に入ります。

この遊具がなかなかのもので、滑り台だけでも大小5個あったり、ちょっとしたアスレチック要素もあったりと、0~3歳くらいまでの幼児なら楽しめそうな複合遊具になってます。
この日は2019年1月3日。実際に競輪のレースが行われる「開催日」に訪れたので入場料が必要ですが、レースがやってない日なら無料で入場してこの遊具で遊べるので、穴場的な遊び場と言えそうです。
競輪場ですから周囲が柵で覆われていて道路に子どもが飛び出す心配がありません。トイレもあります。目の前に駐車場があるのでクルマで来れる…とイイことづくし。
小松島競輪、場内の様子
こちらが小松島競輪のスタンド。外はひっそりとしています…。よく見るとガラスの向こう側には人がいました。寒いしレースの合間なので皆さん場内にいるようです。
スタンド外観

車券売り場
こちらは車券売り場。ここは係のおばさんがいて、記入したマークシートやお金をお客さんから受け取ってから車券を発行してくれます。

こちらが自動式の発券機。こちらが好みの人もいれば、おばちゃんと少し会話を楽しみながら車券を買う人もいて面白いです。

ラウンジ&オッズモニター
1階ラウンジはご覧のようにけっこう広くなっています。

テレビのように見えるのは「オッズ」が表示されているモニター。オッズというのは、その買い目で的中したら100円がいくらになるのか…という倍率を示している数字です。
例えばオッズが2.0…となってたら、100円買ってそれが当たったら200円になる…という意味です。
オッズが100.0…となっていたらいわゆる万馬券…じゃなくて万車券。100円が10,000円になるので大穴でウハウハ…というワケです。
どうやってオッズが決まるかといえば、出ている選手の過去の実績や枠順などによるようです。
レースなのでちょっとした展開のアヤで順位が入れ替わり、必ずしも毎回本命の人が勝つわけではない…というところがレースを予想する楽しさ…という事なのでしょう(競馬ではそんな感じです)。
スタンド内観&トイレ
スタンドの中から選手の人が走るバンクを見た様子。かなりの傾斜になってる事が分かります。

小松島競輪は海に面しているので、場内スタンドから海が見えました。
当然、かなり風が強い日もあるのでレースにも影響してくるそうです。

トイレもあります。意外と言っては失礼ですが、けっこう綺麗で驚きました。トイレチェックマンな私も満足なトイレでした。

スタンドの外からも観れます
スタンドからだけじゃなく、外から間近にレースを見る事は可能です。

ただ、安全のためにご覧のように金網が張り巡らされてます。
そのためレースが見やすい…というわけではないですが、迫力はすごく感じられます。

小松島競輪にはタレントイベントもある!2019年1月3日にはなんと石田靖さんが来てました
小松島競輪にはわりと大きめのホール「サイクルシアター」があります。イベントやインタビューなどが行われる場所のようです。

なんと、この日のイベントはタレントの石田靖さん、徳島住みます芸人のええでないか西浦さんが来場していました。
石田靖さんのトークショーでは
とおっしゃっていたので遠慮なくあげさせてもらいます。

石田靖さんはテレビでおなじみの軽妙なトークで来場者を楽しませてらっしゃいました。なんでも石田靖さんの奥様はこの小松島市のご出身なんだそうです。
そのため、小松島にはプライベートでもけっこう来てるようで、「小松島やまなみ珈琲店」までコーヒー豆を買いにきたりしてるそうです。
でも、小松島競輪の事はゲストに呼ばれるまでご存知なかったようで、
ほら、今だって…そう、ゆるキャラ!
こういうとこでは横にゆるキャラがおらんとあきまへんがな!
…とおっしゃってました。
これを受けて、小松島競輪の方が慌てて売店から小松島競輪のゆるキャラ「ポンスター」の人形を持ってきました。
とココでもするどいツッコミがさく裂して場内は爆笑に包まれていました。
このあと石田靖さんは実際にバンクにも出て自転車に乗り、模擬レースの先導を務めたりと、この日の小松島競輪をおおいに盛り上げたそうです(私はボウズがぐずったのでそのイベント前に帰ってしまった)。

※さきほどの石田靖さんの画像は小松島競輪さんの許可はとってませんが、この画像は石田靖さんしか映ってませんし、石田さんご本人がいいと言ってた(小松島競輪の係の方もそばで聞いていた)ので大丈夫ですよね?
小松島競輪で車券を買ってみた
さて、トークショーを見たり、レースを見たりで楽しみましたが、肝心の車券をまだ買っていませんでした。売上に微力ながらも貢献するため100円買ってみました!
車券の買い方は簡単。
自分が来る…と思った番号の1着、2着を塗りつぶしておばちゃんに渡すか、自動発券機に入れるだけです。賭ける金額は最低100円からOK。
おっと、おばさんから「お客さん、レース番号が入ってませんけど、次のレースでいいですか?」と聞かれました。

初心者の方はおばちゃんがいる窓口で買うと、ミスっても教えてくれるので安心かもしれません。これで無事に車券を買う事ができました。

小松島競輪でレースを見る!
レースはだいたい30分おきくらいに行われます。レース前になると、係の人が出てきます。
レースが公正に行われることを見守るためか、けっこうな人数(10人以上)の方がいらっしゃいました。
面白かったのが、少し離れた持ち場のスタッフさんはこのように自転車で移動していたところです。

レースは合計5周で行われます。最初の3周あたりまではお互い力を温存するためなのか、かなりゆっくり走ります。それでも私らが普段自転車こぐスピードよりも全然速いんですけどね…。

レースが残り2周くらいになると、レースが動き出します。後方にいた選手が一気に先頭にいったりとペースがググンとアップ。
残り1周になると合図の鐘が鳴り響きます。
ここでもまだスパートを我慢してる選手がいたりと駆け引きがあります。残り半周になるとどの選手もラストスパート!
自転車がぶつかりそうなくらいに近づきますが、皆さんプロなのでぶつかったりはしません(※たまにぶつかって自転車から落ちることもあります)。大外にいったり、内にいったりとギリギリのせめぎあいになりゴールを目指します。
競輪は競馬と同じく、ゴール前が接戦になる事が多い印象。最後の最後まで分からないがイイですね。
何レースか見ていた印象だと、競輪でもインコースが有利なのかな…という感じでした。データ的にはどうなんだろう…。
競輪は、出身地区が同じ人同士が隊列を組んだりするようで、そのあたりの仕組みが分かればもっとレース観戦や、予想も面白くなりそうでした(素人には初回では難しい…)。
さきほど買った車券も残念ながらハズレ…。でも楽しめました。賭けすぎにはご注意してくださいね。
小松島競輪のグルメ紹介 名物、焼きそば
小腹が減ったらオススメしたいのがコチラの焼きそば。小松島競輪名物をうたっていました。

この焼きそば、作り始めはこんな感じだったのです。最初にすでに半分くらい焼いてあるそばの玉をポコンと鉄板に乗せまして、豪快にこのようにソースをかけて仕上げます。

1分くらい待っていたらもう出来あがり。え?早くない?
作り方をわりとジックリ観察していた妻によると、あらかじめそばやキャベツなどはほぼ炒めた状態になっていたようだ。
そこで一旦調理をストップして取り置きし、お客さんの注文が入れば1食分取り出して、最後の仕上げとしてソースを絡ませて、さらに焼き直す事によってホカホカ状態にしてるのでは…という予想でした。
なるほど…、そうすれば、お客さんにはアツアツの状態を渡せるし、注文から1分くらいで用意できる…というワケですな。
小松島競輪名物の焼きそば、その少し変わった作り方にもご注目ください。
競輪場は小松島競輪に限らず、写真撮影に非常に厳しい
実は、入場して間もないころ、場内の画像を撮ろうとしていたら警備員さんに呼び止められました。
…と注意を受けてしまいました。よく見たらスタンドのドアに注意書きが書いてありました。

私は競馬は好きでもう25年以上のキャリアです。競馬場にも何度も行っています。
競馬場って競走馬の写真を撮る人でいっぱいなんですよね。それと同じ感覚で小松島競輪に来たのですが、まさか競輪場では写真を撮るのに許可がいるとは…知りませんでした。
とはいえ、ルールですからもちろん守ります。きちんと許可をとりましょう。
インフォメーションセンターで「小松島競輪場開催時撮影許可申請書」なる用紙に住所、氏名、電話番号を書けばOKでした(免許証も控えられた…かな?記憶がない…)。

注意事項の主な概要は
- フラッシュは使用するな、もし使用したら3年以下の懲役又は200万円以下の罰金を命じられるかもしれませんよ!
- ゴール線の真横、フェンスに登っての撮影はあかんよ!
- 三脚を使用したり、場所取りをしたらいかんよ!
- 撮影中は撮影許可証をクビから下げといてね!
といった内容でした。だいたい分かるんですが、「ゴール線の真横で撮影しちゃダメよ」ってところはイマイチ理由が分かりませんでしたね…。なんでゴール横で撮影しちゃダメなんだろ…。まあルールなのでもちろん守りますけど。
あともう一つ大事な事が書かれていました。
- 撮影した写真や映像の用途は個人で楽しむ範囲に限定します。販売や各種メディアへの投稿、web等での公開は禁止とします
とあるではないですか~~~。
でも、この項目には続きがありました。
- ただし、公開する前に申請を受け、開催執務委員長が許可した写真や映像については、公開を認めますので、手続きについてご相談ください
とのこと。
ここまでする一般人はあまりいないようで、インフォメーションセンターの方がトタバタしてどなたかを呼んでいる。
しばらくすると、小松島競輪を主催されている小松島市産業建設部競輪局の方がいらっしゃいました。
…という感じでいろいろと親切に教えてもらいました。
その後、今ご覧になっている画像は、後日いったんカメラのキタムラでプリントアウトして、小松島競輪さんの事務所を訪問し、この写真と同じ画像をブログにアップしたいんですが…と改めて申請をしました。
その後、約二週間くらいしてから掲載許可がおり、このようにブログに書いてるってワケです。
競輪場での写真撮影の厳しさ、小松島競輪だけなのか…と思ったら、競輪場はどこも写真撮影には厳しく、公開どころか、そもそも撮影自体の許可すらもらえない競輪場もまだいくつかあるそうです。
確かにフラッシュで選手の目をくらましたりしたら、レースの結果に影響を与え、それによって何千万円、下手したら何億円…というお金が動く事にもなりますので、それだけ厳重に取り締まっているのでしょうね…。ただ
と思ったのも正直なところ。競馬は馬もいますが、騎手である人間もいます。
もちろん、フラッシュはご法度ですが騎手はゴーグルをしていますし、基本的に影響はない…という感じのようです。ゴールの真横で撮影したってもちろんOKです。
競輪場が撮影に敏感なのは来場者への配慮?もう少しだけ緩和しても良いようにも思いました
競輪場が写真撮影にうるさいのはレースへの影響じゃなく、来場者への配慮もある…というのをインターネットの噂で目にしました。
仕事をさぼって来てる人がいたりして、それを写真に撮られた人がいて、かつて大問題に発展したとか…
それに、この場合は別に競輪場には何の非もないし、競輪場がそこまでクビ突っ込んだり、責任を負う必要もないと思うんですけどね…。あとは写真を撮られた人、撮った人の間の紛争と言いますか…。
いまや、スマホ時代にもなりましたし、競輪選手を撮りたいという方も多いと思うので、レース中はダメだけど、試走中はいいよ…とか、撮影可能な場所(例えば場内でフラッシュ防止のフィルムを施したところからのみOK→そこは免許などで本人確認をし、ルールを徹底して有料席にするとか)を設けてもいいような気もしました。
ただ一律に写真撮影を禁止にするのではなく、理由を明確にし、ルールを設けたりや不正防止のしてファンの方が撮影を楽しめる競輪場…というのがあっても良いように思いましたがいかがでしょうか。

そんな感じで少しモヤモヤとしたものも感じましたが、当ブログにおいてはきちんとした手順を踏んで公開してますのでご安心ください。
ちょっとした非日常を味わえる小松島競輪、ぜひ一度訪れてみてください
競輪場というと、競馬に比べてもっと殺伐してるのかと思っていました。
レース前にはスタート前の選手に何やら掛け声をかける観客の方もいましたが、殺伐…というような印象はなく、場内の雰囲気ものんびりした様子。
お客さんは思い思いに競輪を楽しんでらっしゃいました。
迫力あるレースを見るだけでもかなり楽しかったです。車券も100円…というお手軽価格から買う事ができるので、100円だけ買って運だめしをするのも良いでしょう。
小松島競輪では、現地でレースが行われている日は一ヶ月のうち3~4日…と比較的少なめです。
しかし小松島で競輪がやってなくても日本全国で競輪は行われているため、どこか別の競輪場の車券を買う事はできます(この状態を「場外」という言い方をします)。
冒頭で取り上げたように、幼児が楽しめる遊具もありますのでそれ目当てでも全然OKだと思います。
ちょっとレトロな感じで非日常を楽しめる小松島競輪に、皆さまも一度訪れてみてはいかがでしょうか~。以上、小松島競輪のご紹介でした。

施設名 | 小松島競輪場 |
---|---|
住所 | 〒773-0006 徳島県小松島市横須町5−5−57 |
電話番号 | 0885-32-0290 |
HP | http://komatsushimakeirin.com/ |