2019年6月26日、徳島住みます芸人の中山女子短期大学さんと、新たに徳島住みます芸人になった「みっとしー」さんが、徳島県東祖谷地区にある「天空の村・かかしの里」でお笑いライブ(徳島住みます芸人 あちこちぽんぽこライブ)を開催。
そんなコトを不思議に思いつつ、このライブの様子を見届けてきました。

ライブでの様子や、その後関係者の方にお話しをして分かったこともありました。
この記事では
- かかしの里での中山女子短期大学さん、みっとしーさんお笑いライブの様子(画像のみ)
- 改めて「徳島住みます芸人」とは
- 中山女子短期大学さん、みっとしーさんの紹介
- 徳島の中でも、地方と呼ばれる地域に「徳島住みます芸人」がライブをしにいくワケ
- 「徳島のため」を、より具体的な活動で表現
などが分かります。
当記事では、「徳島住みます芸人」のお二人のライブとその関連事項のみに焦点をあてます。
いくつか回って、読者の方にお伝えしたい『祖谷地区の観光おすすめポイント』については別記事にまとめます。
目次
【画像あり】まずは何より、お笑いライブの様子を紹介
天空の村・かかしの里…は、ド田舎で名高い徳島県の中でも、かなりの秘境にあります。
国道439号で、剣山の麓のやや西側。四方を山に囲まれた場所に忽然と、「かかし」がやたらと多い地区が現れます。
そこが「かかしの里」です。
ライブの開始前まではこの地区で10月6日(日)に行われる、かかし祭りについての会合は開かれていました。

お二人とも、普段の衣装とは異なり、まるでかかしのような恰好になっていました。ほっぺたがカワイイです。
まずは中山女子短期大学さん
中山女子短期大学さんの十八番、パンで「正月に耳にあの音楽」の演奏。雅楽のような音をパンで見事に鳴らします。

その後は「ディープパープル」というロックバンドの「BURN」という曲のメロディに合わせ、野球の審判の名前をめくりながら歌う、フリップ芸を披露。

みっとしーさんと中山女子短期大学さん
次はみっとしーさんと中山女子短期大学さんが、お二人で芝居芸を披露。
バス旅行での引率の大変さを表現…という内容。

これは部屋にたくさんあった「かかし」をそのままライブにも使ってしまうという、「かかしの里」…というこのライブ会場ならでは環境を活かしたネタでした。
マシュマロを口でどれだけキャッチできるか!?ゲーム
最後は分かりやすく盛り上がりそうなネタを披露。
会場からマシュマロを投げてくれる人を募り、中山女子短期大学さん、みっとしーさん、それぞれが制限時間内(1分?)にいくつ口でキャッチできるか?…というゲーム。
先手の中山女子短期大学さんは6個。けっこう多い!

後攻のみっとしーさんはお口キャッチを連発、6個を超えて見事に勝利!

お二人もなかなか上手なうえに、地元の方も投げ手として参加したため、おおいに盛り上がりました。
記念撮影、サイン会など
その後はみんなで記念撮影。

希望者にサイン会、さらにこの「かかしの里」が始まったキッカケの綾野月美さんと長くお話をされていました。
お笑いライブは好評のうちに終了。

綾野さんを始めとした、地域の方から話しかけられると、中山女子短期大学さん、みっとしーさんは笑顔で応えて交流されてました。

そもそも「住みます芸人」って何ぞや?
まずはお笑いライブの様子をお伝えしました。
ここからは改めて、「徳島住みます芸人」について考えてみようと思います。
「住みます芸人」って、一度は聞いた事のあるワードですよね。
よしもとのHPに「吉本興業地域プロジェクト」、というページにきちんと「住みます芸人」について説明がありました。
吉本興業は、自社のタレント資産を活用しながら、地域の活性化や地域発信を目的としたプロジェクトを続々と立ち上げてきました。
中でも、2011年4月から始まった「あなたの街に住みますプロジェクト」では、全国47都道府県に「住みます芸人」を居住させ、同じく各県に住むエリア担当社員とともに、笑いの力による地域活性化のお手伝いをさせていただいています。
「地域が元気にならないと、日本は元気にならない」をモットーに、皆さまの地域活動を応援していきます。
吉本興業HPより引用
「住みます芸人」に任命された芸人さんは、実際にその都道府県に住んで活動するってところがスゴイですね。
単に各都道府県に放り投げる(笑)だけでなく、各都道府県にきちんとマネージャーさんがついてるってところもイイですね。
住みます芸人のパターンは主に3つ
「住みます芸人」になるのも、大きく分けると3パターンあるようです。
- もともとその地域の出身者(中山女子短期大学さん、みっとしーさんはコレに該当)
- その地域の出身者じゃないけど、その地域で活動してたのでそのまま任命(大都市圏ではこのパターンも多いそう)
- まったくその地域にゆかりはなかったけど、いきなり放り込まれた落下傘パターン(そこそこ中堅どころの芸人さんがこのパターンになった例も)
2011年4月に発足し、もう8年目になるプロジェクト
いつの頃からか耳にするようになった「住みます芸人」。実は2011年4月に発足したプロジェクトで、今年でもう8年目になります。
ところが、このプロジェクトは発足から既に8年を経過。
2019年6月時点で、全ての都道府県に「住みます芸人」がちゃんといて、その地域で活動しているので、この「住みます芸人」は今後も続きそうなきちんとしたプロジェクトのようです。
徳島の「住みます芸人」さんの歴史
当初は「キャンパスボーイ」の清水啓史さん、西浦直之さんが「徳島住みます芸人」に就任。約7~8年間精力的に活動されていました。
その後2018年3月にコンビを解散。清水さんが出身地の大阪府に戻ってしまいました。西浦さんはピン芸人としてそのまま徳島にて活動。
しかし、西浦さんも2019年春に徳島を離れるコトを決意。
お二人とも大阪、東京で今後も芸人として頑張っていくそう。徳島で頑張ってくれたお二人に幸あれ
このお二人に替わるカタチで「徳島住みます芸人」に就任したのが、中山女子短期大学さん。そしてこの5月から、みっとしーさんが就任した…というワケです。
中山女子短期大学さんってどんな人?
2018年「徳島住みます芸人」としてやってきたのが、中山女子短期大学さん。

中山女子短期大学さんの経歴については、コチラの徳島新聞の記事がとても詳しいです。徳島市出身。バリバリの徳島人。
8年もの下積み生活を続け、これでダメだったら芸人を辞めるかも…と、悲壮な覚悟で臨んだ「R-1ぐらんぷり」で決勝進出を果たし、お笑い芸人としてやっていく自信を得たそう。
得意芸は音楽関連ネタ。有名クイズテレビ番組「アタック25」でも優勝したように、クイズも得意。地頭がとても良く、頭の回転が速い方です。
この記事を担当したライター・ランキンが思う、中山女子短期大学さんのイイところ。
まず第一に「徳島愛」に溢れているトコロ。
中山女子短期大学さんのトークやツイートを見ていれば、徳島のコトが心底好きなコトがひしひしと伝わってきます。
好きなだけに徳島のコトにも詳しい。徳島人にだけしか分からない「徳島あるある」的なネタは、お笑い好きな徳島市出身の私の妻にも「マニアックすぎるけど面白い」と高評価。
次に、徳島ヴォルティスや徳島インディゴソックスへの愛もスゴイ。
2018年は徳島インディゴソックスのスタジアムDJを務めた。
仕事に関係なくプライベートでも時間さえあればヴォルティスやインディゴソックスを応援するため、スタジアムに駆けつけているのは徳島愛からでしょう(単純にスポーツがお好き…ということもありそうですが)。
徳島の地元バンド「THE NINJA」のファンであるコトを公言。ライブにも熱心に足を運んでる様子も知られています。
このように、素で『徳島が好き』というのが伝わってくるコトが中山女子短期大学さんの一番イイところかと。「徳島住みます芸人」にピッタリな方だと思います。
たまたま隣接する施設でサッカーボールで遊んでいた私の息子とボールを蹴ってくれ、相手をしてくれました。気さくなナイスガイです

みっとしーさんってどんな人?
2019年5月から「徳島住みます芸人」になり、中山女子短期大学さんと共に活動しているのが、みっとしーさん。小松島市出身で、やっぱりバリバリの徳島人。
でも、それもそのはず、みっとしー…という芸名で活動を始めたのは、ここ1年くらいから。それまでは「ビーフケーキ」というコンビ名で、ツッコミ担当の松尾…として12年間も活動されていたそうです。
みっとしーさんの本名は松尾充駿(みつとし)さん。「みつとし」から「みっとしー」となったのでしょうね。
コンビとしての「ビーフケーキ」の評価をネットで探してみると(こんなに人気があったんだ)とビックリするほど良かったです。
YouTubeなどで、動画を検索&コメントをみると「腹抱えて笑った」「大好き」などとあり、「なぜ解散したんだ」と惜しむコメントも多く見られました。
コント構成は、今は作家になった相方さんがされていたようですが、みっとしーさんは演技力があり、劇団にも所属されているほど。

今回は「酷道」としても知られる酷道438号、439号を通って会場までやってきたそう。
どこの誰かも知らない私からの突然の問いにも、このように気さくに応じてくれました。みっとしーさんもナイスガイです。
徳島住みます芸人 あちこちぽんぽこライブ、決まっているだけであと4回ある
今回「徳島住みます芸人 あちこちぽんぽこライブ」の第1弾として、東祖谷の秘境「天空の村・かかしの里」に訪れたお二人。
このように、徳島県内でもちょっと珍しい地域を訪れるお笑い活動は、既にスケジュールが決まっているだけでも、あと4回予定されています。

- 2019/8/8 脇町劇場・オデオン座13:00~
- 2019/9/28 つるぎ町の傾斜畑 14:30~
- 2019/11/17 上勝町田野々の棚田 13:00~
- 2020/1/1 日和佐冬まつり 日の出~
…と、この告知自体がネタになってます。
本当の意味で「徳島住みます芸人」へ
徳島県の中でもかなり秘境や、珍しい場所、伝統的な場所を訪問。
「徳島住みます芸人」さんは、これまでも地域のイベントには参加してきましたが、さらに一歩踏み込んできました。
よりハッキリとしたカタチで、お笑いライブやイベントを通じて、徳島の地域住民の方と触れ合おう…という今回の試みはとても良いと思います。
お二人のマネージャーさんによれば、「徳島住みます芸人」として徳島の役に立ちたい、徳島を県外に、世界にPRしたい…という思いからこのような企画が生まれたそうです。
お二人は新たに「徳島ぽんぽこチャンネル」という、YouTubeチャンネルを開設。
徳島の紹介や特産品のPRを動画でお伝えする…という試みも始められました。これも今回の「ぽんぽこライブ」の活動とリンクしています。
彼らの影響で「面白そうだから徳島に来たよ」って人が増えたり、徳島の名産品の売上が上がるならば、徳島と「徳島住みます芸人」さんの間は、よりWIN-WINの関係になれそうです
中山女子短期大学さん、みっとしーさん、頑張ってください
「天空の村・かかしの里」で行われた「あちこちぽんぽこライブ」を見て、少し大げさかもしれませんが、「徳島住みます芸人」が新たなステージに入った…と感じました。
中山女子短期大学さん、みっとしーさんは共に徳島県出身で、生粋の徳島人。
お仕事…という側面はもちろんあるとは思いますが、「徳島のために何かしたい」という思いも間違いなくあり、だからこそお二人は「徳島住みます芸人」を引き受けられました。
漠然としたイベント活動だけでなく、ライブや動画配信で「徳島のために」…をより具体的なカタチで体現しようする、彼らの今後の活動に注目です。
中山女子短期大学さん、みっとしーさん、頑張ってください。
