祖谷地方には観光用モノレールが二つあるのをご存知ですか?
一つは秘境にあり、乗車時間も長い(一周65分)奥祖谷観光周遊モノレール。もう一つが、今回ご紹介する「祖谷ふれあい公園のモノライダー」。

二つのモノレール、どちらにもそれぞれ良いトコロがあります。
ただ、「祖谷のかずら橋」をはじめ、「祖谷地方のアチコチを回る、あれもこれも観光」を楽しみたいなら、断然「モノライダー」がオススメなんです。
当記事では
- 「祖谷ふれあい公園」モノライダー乗車体験レポート
- モノライダーと奥祖谷観光周遊モノレールの比較
- 「祖谷ふれあい公園」の場所、その他の施設紹介
をサラッとお伝えします。

目次
「祖谷ふれあい公園モノライダー」乗車レポ
「祖谷ふれあい公園」の場所
「祖谷のかずら橋」を目指す途中、大歩危から県道45号を通り、県道32号に合流する直前(少し長めの下り坂)に「祖谷ふれあい公園」はあります。大歩危駅前からクルマで約12分。
この地図からはわかりづらいのですが、祖谷トンネルからは急激な下り坂になっており、その下り坂の途中に「祖谷ふれあい公園」はあります。
多少のアップダウンはありますが、大型観光バスが楽々双方通行できるほどの立派な道なのでご安心を
祖谷ロマン橋
駐車場にクルマを停め、珍しいカタチの歩道橋を渡ります。

「祖谷ロマン橋」。この変わったカタチは「単弦アーチ橋」と呼ぶそうで、アーチ部材を一本だけ設けてる橋。歩道もこのように曲がってるのが面白い。

「祖谷ふれあい公園」モノライダー乗り場
「祖谷ロマン橋」を渡ればすぐにモノライダー乗り場。

ちょうど係のおじさんが試運転から戻ってきたところでした(自分で乗っていた)。
乗り場の駅舎内にある自動券売機で切符を買って、おじさんに渡します。
モノライダー。パッと見た感じでは二人乗りです。

とのこと。ゆるくて助かりました。どうせなら一緒に乗りたいですもんね。
※これは記事執筆当時の体験談です。現場での指示に従ってください
モノライダー乗車!
親子三人でギュッとつめて乗車。息子は先頭で「出発進行~!」と楽しそう。
ガガガガガ…と、機械音を立てながらモノライダーは進みます。

歩いてる時から見えていた急傾斜を一気に登っていきます。息子は大喜び。一番後ろに座った私に、息子と妻の体重が乗っかってきます(お、重い…特に妻が…)。
しばらく登ると平坦区間に。助かった~。
祖谷ふれあい公園のモノライダー pic.twitter.com/MYaXKrnhK4
— ランキン@徳島で暮らして (@MtanGM) July 3, 2019
短い平坦区間が終わると、今度は山の斜面をくねくねしながら下ります。
ある地点からパッと視界が開けました。
さっき通ってきた県道、道の駅、先にある祖谷渓などが一望できて、素晴らしい景観が楽しめます。

下りもそれなりに傾斜があります。

息子を押し潰しちゃいけないので、両手両足でモノライダーの側面に踏ん張ります(ぐぬぬ~)。
祖谷ふれあい公園のモノライダー pic.twitter.com/Fd1B4wzebA
— ランキン@徳島で暮らして (@MtanGM) July 3, 2019

踏ん張るのに必死だったのでまともな写真がありませんが、モノライダーからの景色は最高。
そんなこんなで乗車時間は約8分間。モノライダー終了。


お手軽に楽しめる「祖谷ふれあい公園のモノライダー」と「奥祖谷観光周遊モノレール」の比較表
勘違いしやすいのですが、今回ご紹介したのは「祖谷ふれあい公園のモノライダー」と呼ばれている方のモノレール。
一周65分もかかる「奥祖谷観光周遊モノレール」よりもお手軽に楽しめます
森の中をひたすら進む「奥祖谷観光周遊モノレール」と違い、モノライダーは見晴らしもすごく良く、山や川など祖谷渓の景色が堪能できます
祖谷地方にある2つのモノレール。紛らわしいと思うので比較してみました。

なんか、奥祖谷観光周遊モノレールをディスってるみたいで少し気がひけるんですが、そういうわけではありません。
当記事では、お手軽に楽しむなら「祖谷ふれあい公園モノライダー」がオススメ…と言ってるだけです。
奥祖谷観光周遊モノレール。
コチラも素敵なモノレールなんですけど、「お手軽」というキーワード面から考えると、間違いなく「お手軽」ではありません。
まず第一に、秘境にあるため行くだけでも大変。観光バスが通れないほどの狭い道で、「祖谷のかずら橋」からさらに1時間ほどかかります。
次に「奥祖谷観光周遊モノレール」には予約システムがないため、苦労してやっと着いてからも、すぐに乗れるとは限らないのです。夏だと早い人は朝5~6時から並んでいるとか…。
グーグルマップのクチコミを見て頂ければわかりますが、休日の朝9時に着いて13時に乗れました…という書き込みがザラにあります。
1時間以上乗れるのはスゴイんですが、乗車時間が長すぎて別の問題が出てきます。山の中を延々と進むため、最初は新鮮でもだんだん同じような景色に飽きてしまう(特に子ども)。
次にトイレ問題。乗車前にいっていたとしても、トイレ間隔が早い人にはちょっと気になる時間です。
そしてなんといっても高額な乗車料金。大人2,000円、子どもでも1,000円。もし親子4人で乗ったら…6,000円。
6,000円あったらあれもできるコレもできる…なんて事もつい考えてしまいます。
奥祖谷観光周遊モノレールは時期にもよりますが、その日の祖谷観光のメインコンテンツにする必要があります。
ちょっとあそこ寄っていこう…という類のものでないことだけは強調しておきます。
祖谷ふれあい公園、他にもフォレストアドベンチャーなど興味深い施設がいっぱい
祖谷ふれあい公園にあるのはモノライダーだけではありません。…と言うか、本来の目玉はこの「フォレストアドベンチャー」です。
フォレストアドベンチャーのキャニオンジップ(超大型のターザンロープみたいな施設)
モノライダー乗り場からも見える祖谷渓に、長いワイヤーが張られているのが分かります。

この画像だと分かりづらいと思うので色をつけてみました。
ただのワイヤーなら気になりませんが、ワイヤーの先にはプラットホームのようなものがある。もしや…。

ロングジップ、またはキャニオンジップスライド…というそうです。長さ360m。川底からの高さは50mほどあるそう。
子どもが大好きな「ターザンロープ」の超大型版…という感じ。もちろん、きちんとハーネスなど装着して落ちないようになっています。
このあと、ロングジップの中間点プラットホームに行ってみました(県道沿いにあるので寄れる)。

こちらも色をつけてみます。

身長が140cm以上ないとロングジップには参加できないとのこと。現在4歳の息子がやるのはまだ当分先のようです。
トイレも綺麗
「祖谷ロマン橋」の手前にある物産館のようなところ。その端っこにトイレがあります。
意外なほど綺麗で清潔感がありました。

ここに限らず、祖谷地方のトイレってどこも綺麗なんですよ。※個人の感想です
祖谷ふれあい公園モノライダーまとめ
繰り返しますが、「奥祖谷観光周遊モノレール」がダメって言ってるわけではありません。
気軽な気持ちでハイシーズンに奥祖谷観光周遊モノレールに行くと「ハマる」可能性がある…ってコトです。
「祖谷のかずら橋」「大歩危(観光遊覧船)」などを一日で周ろうと考えてる場合、奥祖谷モノレールまでまわると時間的(体力的にも)に非常に厳しいです。
祖谷地方を周る方にもオススメなのが、この「祖谷ふれあい公園・モノライダー」。
ココはアクセスもしやすく(「祖谷のかずら橋」へのルート途中にある)、値段も手ごろ(大人500円)、時間も手ごろ(一周8分)、景観は抜群。
お子さま連れなら間違いなく楽しめますし、大人同士でも祖谷の景色に癒されることでしょう。ぜひご訪問ください。
項目名 | 祖谷ふれあい公園 モノライダー |
---|---|
住所 | 〒778-0101 徳島県三好市西祖谷山村尾井ノ内379 |
電話 | 0883-76-8585 |
乗車料金 | 大人500円 子ども300円 |
営業時間 | 9:00~17:00 |
他にも祖谷地方の記事があります。良かったら読んでください。

