徳島県観光における西の横綱…と言えば、「祖谷(いや)のかずら橋」。
その「祖谷のかずら橋」からさらに奥に、「奥祖谷二重かずら橋」があるのをご存知ですか?
「祖谷のかずら橋」は観光地化されており、とても多くの人が訪れます。
一方「奥祖谷二重かずら橋」へのルートは、観光バスが通れないほどの細い道路一本のみ。このため、訪れる人はとても少ないのです。
当記事では
- (画像あり)奥祖谷二重かずら橋、野猿(やえん)の様子
- 奥祖谷二重かずら橋への推奨ルート
- (画像あり)奥祖谷地方の寄り道スポット
などを取り上げます。
目次
【画像あり】奥祖谷二重かずら橋、野猿
いつものように、いきなり目玉コンテンツから。「奥祖谷二重かずら橋」、「野猿」を画像中心にご紹介。
奥祖谷二重かずら橋は国道439号沿いにあります。
20~30台は停められそうな駐車場が整備されてます。お好きなトコロに停めましょう。

奥祖谷二重かずら橋へ通じる階段の脇に、建物があります。この建物が料金所。
奥祖谷二重かずら橋の入場料は550円(大人)、350円(子ども)。

この日はおじいさんが受付。ニコニコ笑顔で挨拶してくださり、「気をつけてね」と声をかけてくれました。
階段を下りていきます。階段の途中からかずら橋が見えてきます。

途中で男橋(おばし)、女橋(めばし)、野猿(やえん)の分かれ道。どこから攻めてもいいのですが、まずは一番大きな「男橋(おばし)」を目指します。

男橋(おばし)
1分も歩けば…お待ちかね、奥祖谷二重かずら橋の登場。

ちょうど小雨が降ったあと。かずら橋がキラキラして、より一層神秘的に見えました。

画像では分かりづらいですが、渡るところの隙間がけっこうあいています。広いところで20cmほどの隙間があるのでスリリング。
4歳の息子は痩せっぽっち。自分で渡らせて、万一足を踏み外した場合、隙間から落下する恐れが無きにしもあらず…。
念のため抱っこしながら渡ったので、渡っている最中の画像はございません…。
かずら橋…、本来は植物や木材だけで組んだ橋です。
でも、さすがにそれだけでは安全面が心配ですよね。
現在でも残っているかずら橋には、植物の他にワイヤーも使用してしっかりと補強されています。画像では分かりませんが、実際に渡れば見えちゃいます。
台風のたびに壊れたら大変ですから、これはアリでしょう。
女橋(めばし)
続いて女橋(めばし)を目指します。女橋もすぐ近くにあり、歩いて1分以内。

男橋に比べると約2/3くらいの大きさに見えました。高いところにあった男橋に比べると、高さ4~5mのところにかけられており、カワイイ橋です。
やはり念のため、息子を抱っこして渡ったので、通過中の画像はありません。
女橋の両側には、河原に降りられる道がありました。

これぞ日本の原風景!
川の水も飲んじゃいました
同じ場所から男橋も見えます。

野猿(やえん)
そして野猿に向かいます。女橋から1分ほど歩くだけ。キャンプ場になっている場所の端っこに野猿はあります。

これが野猿。

特に使い方は書いてありません。少し考えて、下のロープを引っ張ってたぐり寄せます。

たぐり寄せたら、扉をスライドさせて開け、乗り込みます。乗り込んだ時に上のロープをしっかり握っておけば野猿は動きません。

全員が乗り込んで(定員は3名)、パッと手を放す。すぐにスルスルスル~と進んでいきます。
と思ったのもつかの間、川の中心あたりで止まってしまいました。
真ん中からは自力でヨイショ、ヨイショとロープをたぐり寄せて野猿を動かし、向こう岸まで頑張ります。
3人乗っていたのでけっこう重かったですが、心地よい疲れ。ちょっとしたアスレチック感覚。
今の日本では、あと数か所しか残っていないと言われる野猿。貴重なものが徳島県にあるのは嬉しい。
奥祖谷二重かずら橋、訪れる人は非常に少ない
私は平日、小雨がパラつく日に訪れました。
そのためか、他に訪問客は皆無。奥祖谷二重かずら橋は貸し切り状態。何度も行き来し、野猿も同様に遊べました。
メジャーな「祖谷のかずら橋」は一方通行で、一回渡ったらおしまいです。
一方、「奥祖谷二重かずら橋」はマイナーで訪れる人が少ないためか、特に制限はありません。
どっちから渡っても構いませんし、気の済むまで何度も往復できます。同じ通行料なので、コストパフォーマンスは「奥祖谷二重かずら橋」の圧勝です。
それでもこの駐車場がいっぱいになる、というところまではいかないでしょう
良い悪いは別として、メジャーな「祖谷のかずら橋」は、訪れるまでの道路状況がとてもよくなり、すっかり観光地化されてしまいました。
対照的に、「奥祖谷二重かずら橋」はまだまだマイナーなスポット。
ひと足伸ばして、この「奥祖谷二重かずら橋」を訪れてみたら、ちょっとした自慢、話のタネになるかも。

奥祖谷二重かずら橋への推奨ルート、道路状況など
奥祖谷二重かずら橋へは、このルートをおすすめ。
徳島市からの案内です。
- 遠回りにはなりますが、阿波池田、大歩危を経由
- 大歩危から吉野川を渡り、祖谷のかずら橋方面へ
- 祖谷のかずら橋の手前で「東祖谷方面」に進んでもらい、あとは剣山を目指せばOK
案内看板が要所要所にあります。迷う心配はありません。
国道438号、439号は避けた方が無難
地図だけをパッと見た印象だと、最短距離で行けそうな国道438号、439号を利用したくなりますが、これはワナ。非常に険しい山道が続きます。
このような道がお好きな方なら別に構いませんが、安全を優先するならば推奨ルートをおすすめします。
どっちにしても、しばらくは通れなさそうです
【国道438号線 上分字府殿山腹崩壊】
崩壊場所(勘場バス停から木屋平方面に200m)
本日、6月27日(木)より全面通行止めとなります。
木屋平、剣山方面にお向かいの方はお気をつけください。
尚、国道193号~国道192号~国道492号で木屋平方面への迂回路がございます。 pic.twitter.com/wWyctUvt7y
— 徳島県立神山森林公園・イルローザの森 (@kamiyamashinrin) July 1, 2019
通行止めが解除された後も、運転に慣れている方、険しい道がお好きな方以外は、安全のためにも推奨ルートでお願いします。
徳島県内の最新の道路状況は「徳島県県土防災情報管理システムのサイト」でチェック。
ちなみに推奨ルートでも、かずら橋以降は狭い道になります
推奨ルートから奥祖谷二重かずら橋を目指したとしても、メジャーな「祖谷のかずら橋」以降は、すれ違いが出来ないような区間も出てきます。ご注意ください。
実際に通行して分かったコトがありました。
推奨ルート、すれ違いが困難な場所にはセンサーが設置されてるんです。このため、ちょうど対向車が来ていたら
「対向車あり」
という赤い警告板がピカピカと点滅するので、(お、向こうからクルマが来てるな)…と気づきます。その場で止まって待機し、やり過ごすことが可能でした。
おかげで、よほど運が悪くない限りは、狭いところで鉢合わせてにらめっこ…なんてシーンは回避できますよ
推奨ルートの道路画像
区画工事により、広くなってる道やバイパスも少しずつ増えています。でも、まだまだ狭い区間が多いです。

山の中も大変ですが、集落内の道がけっこう狭いので手ごわいです。

こんな感じの道を進みます。祖谷のかずら橋から約1時間ちょっと。よほどペーパードライバーでない限り、安全運転でいけば大丈夫ですよ。



途中で「天空の村・かかしの里」も通ります。その記事はコチラ。
https://sudachikun.tokushima.jp/entry/2019/07/01/140821
https://sudachikun.tokushima.jp/entry/2019/06/27/224845
「かかしの里」を通り過ぎたらあと少し。残り10分もかかりません。
奥祖谷二重かずら橋、野猿、まとめ
この奥祖谷二重かずら橋まで来たら、徳島県の最高峰「剣山」(標高1,954m)も目前にあります。
私たちは、小雨がパラつくお天気だったので断念しましたが、奥祖谷二重かずら橋からあとちょっと進めば、剣山の登山・剣山リフトが楽しめますよ。
狭い区間があるとはいえ、推奨ルートなら日常的にクルマを運転されてる人が安全運転すれば大丈夫。
ぜひ、奥祖谷二重かずら橋、野猿、訪れてみてください。
施設名 | 奥祖谷二重かずら橋、野猿 |
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住所 | 〒778-0201 徳島県三好市東祖谷菅生620 |
営業時間 | 8:00~17:00(4/1~11/30まで) |
入場料 | 550円(大人)350円(子ども、小学生以上) |
備考 | 落ちないように(マジで) |