阿南市那賀川町に90年代アーケードゲームを揃えたお店「リバース」が2020年10月16日にグランドOPEN。
当記事では…
- 「リバース」の店内画像・お店の様子
- 「リバース」ならゲームごとの時間貸しも可能!
- 「リバース」へのルート
- 「リバース」店長サトウユウトさんインタビュー
をお送りします。
※当記事は取材・撮影許可を得たうえで作成しています
目次
「リバース」の店内画像・お店の様子。外が暗くてもやってます。ドアをあけましょう
まずは気になるゲームセンター「リバース」、画像たっぷりでご紹介しましょう。
オーナーさんによれば「駐車場まで来てくれたのに、帰ってしまう方がいる」そう。特に夜だと営業してるのか不安になるかもしれません。
住宅地にあるため、ライトなどは最小限になってます。ドアをあけてご確認をお願いします。
リバース外観
こちらがリバース外観。ゲーセンっぽくないスッキリしたデザイン。それがまたイイ。

駐車場はお店の前。微妙にスペースが異なっており、大きめのクルマは向かって右。軽自動車は向かって左が良さそう。

10台分のスペースがある駐車場。台数が増えてくると狭く感じるそうなので慎重な運転を。
入口ドア近くにあるこの看板が目印。

リバース内観
リバースの内観。コンパクトな店内に筐体(きょうたい→ゲームが入ってる機体のこと)が所狭しと並びます。

対戦型ゲームも数種類設置されており、「ヨシ!」「負けた~」と盛り上がること間違いなし。



ゲームセンターのゲームもファミコンみたいにロムを差し替えたら別のゲームができるんです

大画面の筐体は液晶。

5歳児、初めてのストリートファイターに興奮
二度目の訪問時、妻と息子を連れていきました。
5歳の息子は初めてのストリートファイターを野生の直感でプレイ(面倒なので操作方法を教えてない:笑)。
すると、ダルシムを選んだ息子、なんだかんで当て勘が良く、3人くらい勝ち進んで楽しんだようです。
でろ~んでろでろにチャレンジ
ぷよぷよ風のパズルゲーム「でろ~んでろでろ」に挑戦しました。
阿南市にできたゲーセン「リバース」さんを取材させていただきました
また後日、記事にしますね pic.twitter.com/wMzI1K0hO7— ランキン@徳島で暮らして (@MtanGM) September 25, 2020
慣れてないこともありますが、難しくて二人目の敵で早くもやられてしまいました。でも楽しい~。
世界に28台のみ。貴重なダライアス外伝もある
ダライアス外伝というゲームもありました。
このゲーム、「所有店マップ」によれば、世界でも稼働してるのは30台弱とのことで、貴重な1台なのです。
「リバース」ドリンクは店内で販売中
リバースの周りには、現時点では住宅があるだけでお店はありません。気になるのが食事や飲料はどうしたらいいのか…という問題。

サトウさんが苦労して整備した筐体ばかりなので、ドリンクをこぼしてゲームをおしゃかにしないよう、キャップはしっかりと締めるなど、厳重な管理をお願いします。
食事をするところやコンビニ(国道から曲がるところにあるローソンが一番近いコンビニです)などは周囲にないため、あらかじめ食事をとっておくか、購入しておきクルマでとるようにお願いします(店内での食事は原則禁止)。

リバースは全館禁煙
リバースは全館禁煙。タバコを吸われる方はご自分のクルマまで戻ってお吸いください(駐車場もNG)。
この禁煙、妻には好評でした。
でもリバースさんは新しくて禁煙だったから、全然嫌な匂いしなかったし良かったわぁ
タバコを吸われる方には申し訳ないけど、私も吸わないので禁煙で有難かったです。

「リバース」ゲームの時間貸しや、イベント用のレンタル・貸切も可能
リバースのゲームはだいたい1プレイ100円。
どのゲームも初見だとすぐにやられてしまい、アッという間にお金がなくなっていきます。
貸切で思う存分遊べたらなぁって思ってしまいますよ
すごい!やりたいです
サトウさんによれば、なるべく事前にツイッターのDMでご連絡が欲しいそうですが、ゲームごとの時間貸切もやっているそう。
※今後変更の可能性もございます。詳しくはサトウさんにお尋ねください
激ムズなシューティングゲームなどは、最初のうちはやられまくってしまうことが多いと思います。
この貸し切り制度を利用して練習すれば、下手なうちは毎回100円投入するよりも安くなりそう。それに、はじめに(投入金額の)上限が決まってれば精神安定面でもイイですよね。
イベント、何かの二次会などでご利用して頂けたらと思います
まるごと貸しきりもリーズナブルな価格設定になっているが、時期や曜日の関係もあるので、こちらは直接サトウさんに問い合わせてくださいませ。

「リバース」、実は建物がスゴイ!
断熱、防音のレベルがすごい
建設中のリバースがコチラ。

中に入ると…

この断熱材によって、完全に外気をシャットアウト。防音も兼ねており、建物内部の音を外部に一切漏らしません。
※駐車場等、建物に入るまではお静かにお願いします
太陽光発電で電気代を自足
登ることができないので撮影できませんが、リバースの屋根には太陽光発電装置が設置されている。
これにより約3万円ほどの電気代を自らまかなうことができるそう。
「リバース」へのルート案内
リバースへの行き方案内。
国道11号から「一度左折、直進、最後に一度右折する」だけなのでそんなに難しくありません。
徳島市から国道11号を南下。道の駅「公方の郷なかがわ」を過ぎたらそろそろです。
一番の目印はこの「阿南市科学センター」の案内看板です。この信号を左折。ココが最初のポイント。
この信号を過ぎると那賀川大橋にいってしまうので、橋になってしまったら行きすぎてます。
無事に信号を曲がったら、しばらくまっすぐ。阿南市科学センターも通り過ぎてください。

その後この「音信(おとずれ)ホール」という建物があります。ここもそのまま直進。この後、少しだけクネクネしますが道なりに進んでください。

しばらく進むとこの青っぽい建物が見える。ここを右折。ここが二つめのポイント。

ここさえ曲がれば、あとは数秒進めばリバースに到着。特に狭小区間もありませんのでご安心を。
リバースの駐車場は決して広くはないので、あとから来る方のために、なるべく奥から詰めた方が良さそう。
もし大勢でのご来店の場合は、なるべく乗り合わせてのご来店をお願いします。
遠方からの乗り合わせが難しい場合、店舗からクルマで10分ほどの場所(サトウさんが関わっているアーバンデザイン株式会社)に一時的にクルマを置ける場所があるので、事前連絡の上、そこに置いてから乗り合わせて頂けると幸いです。
詳しくはサトウさんにご相談ください。
このアーバンデザイン株式会社は水回り専門のリフォーム会社で、面白そうなことをやってる会社です。私も頼むかも。

徳島のご当地声優、猫田招樹さんが作成されたリバースへの動画案内がありました。コチラもご参考ください。
「リバース」店長サトウユウトさんインタビュー
お待ちかね。ここからインタビューです。
「リバース」店長、サトウユウトさんにお話しをうかがいました。

店長サトウユウトさん
編集者として出版社に勤務しておりましたが、東日本大震災を機に東北からの材料が入らず仕事に支障が出ていた実家を助けるべく帰郷しました
不動産業・広告業などを続けていましたが、線維筋痛症の悪化で寝たきり状態になってしまいました
現在も症状はあるものの落ち着いているため、ゲームセンターを新規開業しました
なぜゲーセンをつくろうと思った?
それでも生き残った以上、誰かのための仕事をしようと考えました。しかし、体調のことを考えればハードワークは難しい…と
そこで古い建物を直してのシェアハウス事業をやるのはどうかと。古家を直すのに数千万円かかるとなったとき、入居予定の人たちから、古家を直すよりもゲーセンを新築して欲しいとなりまして
共同生活は何年もできるものではないし、投資してもらっても家賃で返しきれないから、と。それで、じゃあ地域の交流の場としてゲーセンにしてみようとなったわけです
サトウさん、当初はシェアハウスを運営して、そのシェアハウス内にレトロゲームを置こうかなぁ…と思われていたそうです。そこから徐々に軌道修正し、最終的にはゲームセンターになりました。
場所も、最初はもっと山の中にある「那賀町」あたりを考えていたそうです。
しかし、さすがにそこまで奥地だと人が集まれない…と多くの方から指摘を受けました。そこで、県北、県南からも行きやすく、自らの出身地に近い那賀川町のこの場所にされたそうです。
なぜこの場所?
第二に、法的に学校や病院などの近くにゲーセンは建てられないんです。また、地方のゲーセン特有の大きな駐車場が必須という問題もあります。ゲーセンを建ててもよい駅前の商業地域などは地価が高いうえに、さほど集客もよくなく、道も細かったりして不便です。だったら、思い切って田舎にしようと
第三に、これが最大の理由なのですが、やっぱり(田舎にも)人の交流の場が必要だと思うんです。若者が田舎に残らないのは学校がない、仕事がない、遊び場がない。この三本柱です
一流大学はすぐにはつくれませんし、私には仕事を生み出す力がない。自分にできそうのは遊び場、交流の場づくりくらいだから、それだけでもやっていこうと
だから、厳密にはゲームセンターである必要はなかったんです
ゲームが好きでやるというより、地方の問題をどうにかしてやろうというのが先ですね
ブックカフェなどは私以外の方がやってくれると思うんです
私はおそらく(徳島)県南(出身者)で一番秋葉原の空気を吸ってきました。(秋葉原に住んでいたので)365日吸ってました。じゃあゲーセンにしておこうかなと。自分が一番適任なんじゃないか、ということですね
ゲーセンのバイトすらしたことないんですが、思い立ったら即行動です。何度も死に目にあってますから、怖いものなしです
サトウユウトさんは法政大学卒。学生時代は駅三つの秋葉原に住んでいたそう。
ゲーセンに通いづめていた…というよりは、常に秋葉原界隈を歩き回っていたそうです。
まだブログ文化ができて間もない頃、自らの秋葉原界隈を紹介するブログを立ち上げ、「アキバにこんなお店ができた」なんてことをされていたそうです。
そのブログは引き合いがあり、ある企業に100万円ほどで売却したそう。当時からヤリ手だったんですね。
なんでリバースって名前なの?
つまり、「逆転」とか「逆に」という意味なんです。地方の問題をひっくり返したい、逆に、あえて「田舎」でやってやる、という決意表明ですね
リバースをどんなゲーセンにしたい?
※90年代を彷彿…とは?
※県南を盛り上げるイベントとは?
※民間でしかできない地域活性化とは?
ゲームを通じて人が集まれば、田舎でもどうにかひっくり返せるかもしれない。お行儀のよい街おこしなんかじゃダメなんですよ。そういうのはどこでもすぐにできる。議会やPTAやらが満面の笑みで裁可する、そんな右にならえなアイデアは、みんなやっているし、どこでもすぐにできるからあっという間に陳腐化します
だったら、そんなことはしないほうがマシかもしれません。みんな疲れるし、お金ばかりかかる。行政にできないなら、民間でやればいい。こちとら営利組織だ、文句があるか!といえるのが民間の強みです。鼻につく文化事業なんてやりません。有名人を呼ぶような一過性のイベントなんてやりません
店を出し、反復継続して盛り上げてこそだと信じています。先々、ウチが文化だ!といえるようになれればいいですね
夢はこのあたりに街をつくって、ゲーセン付き温泉旅館を構えて、最後に自分が入るためのゲーセン付き特別養護老人ホームを建てることです。最高にアホでおもしろいと思います
ちなみに90年代を彷彿とさせる、というのは、近年一番ゲームセンターが盛り上がったのが90年代前半だからです。あの頃のゲームを中心に置いていきます
今のゲームに比べれば雑というべきものですが、だからこそおもしろい。パンチ1発で2割も体力が減る。ものの数秒で負けます。それを青筋立てて怒るのではなく、ゲラゲラ笑えるような環境にしたいですね
まあ、当時はリアルファイトもありましたけど、当然そこは令和なので。そういう90年代文化は引き継ぎませんけどもね
地域を盛り上げるために画策しているおは、自治体対抗戦です。つまり、市や町の職員がチームを組んで、ゲームで対抗戦なんかをするわけです。今シーズンは徳島市が勝ったが、次は阿南が勝つ。最近美波町が伸びてるらしい……。くだらないようですが、こういうハッチャケた部分を見せれば、若者たちの田舎の見る目も変わるかもしれません
自治体に限らず、企業対抗、部署対抗、いろんな形があると思います
いい年だからって大人ぶらないことが、人の心を動かすとも思うんです。楽しそうにしていれば自然と人は集まりますよ。きっと
儲けってあるの?
正直難しいとは思いますが、ゲーセン単体で成立させないと意味がないとも思います
ゲーム産業を盛り上げる意味でも、採算が取れることを見せないと、誰も夢を見られませんからね
日本の花形産業が、海外にこのまま負けていくのはなんとなく悔しいです
リバースに来るからには交流してほしい
あまりゲーセン文化に詳しくないのですが、自然とコミュニケーションが発生するものなんですか?
今の時代、ゲームセンターのゲームより家庭用のほうが充実しています。スマホのゲームなんて無料です
でも、そうじゃない。テレワークが叫ばれていて通勤もいらないし。それはそうしろとも思いますが、人間って不器用なので、時間と場所を共有しないとダメな部分もあるんです
スポーツ観戦やライブを家で中継で見ているのってどうですか?快適だけど、現地とは違いますよね
カラオケをテレビ電話会議みたいにやったらおもしろいか?難しいと思うんです。体験型のものって、理屈じゃないところがありますから
ネット対戦じゃない、顔を見知った連中とゲームやゲーム以外のことを話したりする。そういう場所にして欲しいと思います
もちろん、ゲームにジャンジャンお金を入れてくれたうえでね!(笑)
とはいえ、人と話すのが苦手という人もいるでしょう。オタクだからどうの…というのもよく聞きます
でも、そんな心配はいりません
先に述べたように、私は365日オタクしかいない街で暮らしていたんですから。当然、私もその類の人間です
人と話しにくいという方のために、大会などの交流イベントをしょっちゅう開くつもりです。大会で同じチームになれば、自然と一体感が生まれます。一言も話さなくても、なんとなくそこに所属している感じがする
居場所を確保して、そこからゆっくり距離を詰めればいいのです。元々ゲーセンってそういう場所なんです
田舎だとお酒を飲んで帰れません。車の運転がありますからね。じゃあ、家と学校、家と会社の往復だけになる。それ以外の居場所がないんです
居場所がなければ、居る理由もありません。人は当然減っていきます。ゲーマーは、ゲーセンという受け皿が居場所になりうるので、積極的に居場所にしてもらえればと思います
このインタビューはメールでご回答頂いたもの、実際にお話してもらったものをごちゃまぜにして編集させて頂きました。
メールで事前に質問事項を送っていた(回答はインタビュー時で構わなかったのですが)ところ、なんと数時間後には回答が届いてビックリしました(笑)。
ゲームセンター「リバース」まとめ
以上、阿南市那賀川町にOPENするゲームセンター「リバース」さんのご紹介でした。
最初に構想をツイッターで見た時は「は?ゲーセン?しかも阿南?新築戸建て?」とハテナだらけでした。
実際にできあがった建物を見ても「何度見てもゲーセンには見えない」です。
しかし、一歩中に入れば、90年代にタイムスリップしたかのように出迎えてくれる筐体たち。
若い方には新鮮に映るのではないでしょうか。
店長のサトウさんの願いは、早い話このリバースが「たまり場」になること。人が集まってなんやかんやしていれば面白い事が生まれるだろう…というのがサトウさんの目論見。
人見知りだったり、口数が少ない方でも大丈夫。サトウさんがイベントを開きまくってくれるので、嫌でもコミュニケーションが生まれるようにしてくれるそう(そこに居ればOK!)。
なお、サトウさんはお店の営業中は常駐され、きちんと監視してくれるそうですからご安心を。
店名 | ゲームセンター「リバース」HP |
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住所 | 徳島県阿南市那賀川町上福井南川渕134-42(徳島市中心部からクルマで約40~60分) |
営業日、時間 | 月、金 17:00~24:00 土、日 13:00~24:00 ※火、水、木曜日が定休日。16歳未満(保護者不在 18時迄 保護者同伴 22時迄) 18歳未満(22時迄)※法律で決められているため |
関連サイト | Twitter、HP、YouTube、 |
備考 | 敷地内禁煙(吸うなら自分のクルマの中で)。 電話はないので、問合せ等はTwitterのDMで。その他お知らせもTwitterをご参照ください。 筐体(ゲーム)ごとの貸切アリ(最初の1H/1500円、2H以降は1H/1000円。あらかじめDMでご予約ください ゲームセンター全体のイベント貸切も応相談。結婚式の二次会、地域の集まりなどにご利用ください。 複数で訪問される場合、なるべく乗り合わせてのご訪問をお願いします。 駐車場が満車の場合、一旦店舗脇に停めて店内のサトウさんにご相談ください。 |
