徳島を中心に活動している音楽ユニット「GEEK!GEEK!GEEK!」。

彼らによるセカンドアルバムの「自由価格」購入特典にあった「楽曲制作」と「MV制作」を、私と妻で利用させて頂きました。
仕上がった楽曲「渦と青」は、ファンとしてのお世辞抜きにカッコイイ!MVも徳島の風景が楽しめ、息子もチョコチョコと出て面白いものに。
この楽曲を私たちだけで楽しむなんてもったない!ぜひ皆さんにも楽しんで頂けたら…と思います。
当記事では
- 「渦と青」MVページ、配信ページ
- 「渦と青」、スタジオ収録&MV撮影風景
- 「渦と青」レビュー寄稿、松尾紘司(松尾塾・代表)さん
- そもそも「GEEK!GEEK!GEEK!」ってどんなアーティスト?
- 「渦と青」についてメールインタビュー
- 「渦と青」楽曲制作の経緯
- 「渦と青」楽曲打ち合わせの様子
- 「渦と青」収録の様子
- 「渦と青」MV撮影の様子など
をお送りします。
とにかく、この記事でお願いしたいのは…
「渦と青」を聴いたり、MVを見て楽しんでほしいの一点です
もし、「渦と青」や「GEEK!GEEK!GEEK!」についてさらなる興味がわいたら、裏話満載の続きを読んで頂けたら幸いです。
目次
「渦と青」MVページ、配信ページ
「渦と青」ミュージックビデオ(MV)
GEEK!GEEK!GEEK!の新曲「渦と青」のMVはコチラ!画像をクリックでYouTubeの大きな画面で見れますよ。
まずはとにかく一度お聴きください。それで嬉しいです。
良かったら一言でもいいので楽曲、MV鑑賞の感想をコメント欄に頂けたら嬉しいです
「渦と青」データ配信リンク
楽曲はデータ配信もされております。
配信サイトによって微妙に価格は異なりますが、概ね150円ほどで購入できます。
Spotify(スポティファイ)、Apple Music、LINE MUSICなど、主なサブスクサイトでも聴けます。
「渦と青」、スタジオ収録&MV撮影風景
スタジオレコーディング
皆さんもご存知の通り、今年の4月下旬あたりからコロナの厳戒態勢が約1ヶ月ほど続きました。
その後、いくらか活動が解禁となり、レコーディングの段取りもどうにかついたよう。
6月下旬、徳島市大松にあるスタジオ「トリゴロ」でレコーディングが行われました。
とても興味深いものでしたが、スケジュールもギッシリで休む間も全然なく、かなり大変そうでもありました
「渦と青」。実は、私と息子もコーラス部分で参加させて頂きました。
あまり歌が上手くない私と、まだ音程が上手く出せない息子が参加することに…
「渦と青」のコーラスを聴くと、音程のズレた息子の声が入ってるのが聴こえます(汗)。
梅雨の合間の晴れ間に!MV撮影
ミュージックビデオの撮影予定日は7月5日でした。ところが、この時期はとにかく雨が続いてまして…。
もし予定日が雨だったら、スケジュールや暑さの関係で、秋まで撮影が順延されることが事前にマツミヤさんから告げられていました。
やや曇ってはいましたが、それで暑さもまだマシでした
なお、MV撮影は当初の予定とは異なり、定点カメラを設置して撮影するという方式になりました。

MVの序盤、息子がそごう徳島店を眺め、歩き出すシーンのリハーサル

MVで印象的なダンスを踊ってくれたのは、妻の友人の娘さんであるMATSURIちゃん。
GEEK!GEEK!GEEK!のデモテープを聴いたら踊ってくれて、それを見た私、私からマツミヤさんと経由してぜひMVにも出てくれ…となりました。

仕上がったMVを見ても、MATSURIちゃんのダンスがとても良いアクセントになったと思います。
マツミヤ監督。このちょっと高い場所が気に入ったのか、たびたびココに上がっていました。

探してみてください
「渦と青」レビュー寄稿、松尾紘司(松尾塾・代表)さん
「渦と青」、依頼者のひいき目抜きにイイ楽曲だと思います。
でも、やはり第三者の意見も知りたい…ということで、この方にレビューを依頼しました!
松尾紘司(個別指導「松尾塾」・代表)さん。塾で日々生徒さんを熱心に指導されている松尾さん。
https://sudachikun.tokushima.jp/entry/2020/05/10/190031/

松尾さん、実は大学生の頃、音楽活動にのめり込み過ぎて留年したことがある…というほどの音楽好き。かつてはメタルバンドを組んでいたそう。
本当に、本当にありがとうございます!
さて、気になるレビューはこちら。
なお、松尾さんには「GEEK!GEEK!GEEK!」や「渦と青」について、まったく予備知識なく楽曲を聴いてもらったのち、基本的な情報のみをお伝えし、レビューして頂きました
ベースボーカル、ギター、キーボード(マニュピレータ)の多才な3人による多彩なサウンドを聴かせてくれるGEEK!GEEK!GEEK!
本作は彼らのファンであるご夫婦が、愛息に贈る歌として製作された。
歌詞には突き抜ける青空のようなポジティブながらも温かい愛情に満ちた言葉が散見され、歌詞としてだけではなく、あたかも詩としての強いメッセージを放つ。
そんな詩世界を表現するのに、安直なバラードに仕上げないところが彼ららしい。
基本4つ打ちのリズムトラックは優れたサッカー選手のプレーのよう。緊張感がありながらも心を高揚させてくれる。
ベースラインは理論的なスケールを奏でながらエモーショナルにメロディーに絡む。その上を浮遊するギターは主張がありながらも主旋律を邪魔することはなく、時に自由に時に繊細にサウンドに色を添える。
サウンド全体のまとめ役を担うキーボードは職人気質だ。
生ドラムではないバンドにありがちなリズム隊寄りのフレーズではなく、俯瞰で全体を見るかのようにフレキシブルにサウンドと表現を変えていく。
そして肝心のボーカルは伸びやかな優しい声質のハイトーンボイス。コーラスワークも秀逸。
GEEK!GEEK!GEEK!の魅力とも言える、どこか叙情的な雰囲気はボーカルの繊細な歌声にある。
そんな3人のGeek(訳:奇才・良い意味でのオタク、変態)によって奏でられるサウンドは要チェック。
Geekと言えど普段は高度専門職の彼らはそれぞれの誇り高き生業と並行してアーティスト活動を行う。これぞ徳島発の働き方改革だ。
インディーズ界に一石を投じる、突如現れた新星GEEK!GEEK!GEEK!の今後の活動に期待したい。
そもそも「GEEK!GEEK!GEEK!」ってどんなアーティスト?
まだGEEK!GEEK!GEEK!の事をご存知ない方もいらっしゃると思います。ここで簡単にご紹介。
GEEK!GEEK!GEEK!は徳島を中心に活動している3名の奇才(ギーク)からなる音楽ユニット。

ちくげさん(音像→作曲、Vocal、Bass)
GEEK!GEEK!GEEK!の楽曲は主に(…というか多分全て)ちくげさんが担当されます。
GEEK!GEEK!GEEK!を評する声の中には「緻密に計算された音楽」…というものがあるが、それはひとえにこのちくげさんが作り上げたものだ。
現役の精神科医というとんでもない方なのですが、医学生時代は音楽に没頭したい…と1年留年したというほど、音楽に懸ける情熱は熱い。
パッと見では温厚そうに見えるし、実際とてもイイ方なのですが、音楽の事となるとキレッキレッ。
GEEK!GEEK!GEEK!ではメインヴォーカルを担当。メインヴォーカルを務めるのは、彼の音楽活動を通じて初めての事だそう。

マツミヤカズトさん(言説→作詞、映像監督/編集・企画・広報・Guitar、Vocal)
マツミヤさん。本業は空間デザイナー。海外で行われる商業イベント等のブースをデザインをする…というようなお仕事をされてるそう。
ユニット内では歌詞を担当。演奏ではギターを弾いてます。広報ということで、私とのやりとりもマツミヤさんがしてくれました。
一言で言うと、GEEK!GEEK!GEEK!における作曲以外の作業の多くをマツミヤさんが担当。ある意味でちくげさんより大変。
職業からもクセがあるのかも?…という印象を持っていたのですが、少なくとも私に対しては超柔らかな物腰で応対する常識人。

私の勝手な印象ですが、マツミヤさんは「ちくげさん大好き人間」。
大好きというと語弊があるかもしれませんが、ちくげさんの音楽的才能を高く評価。
以前インタビューした際、「ちくげを世に出すことができれば、それで満足」とカッコイイことをおっしゃってました。
そんな優しくも熱いマツミヤさんですが、この方も歌詞・日本語の事になるとキレキレに。例えば…
「会いたくて会いたくて震え」たことが本当にありますか?覚せい剤やってませんか?
「瞳を閉じて、君を描くよ、それだけでいい」と、思ったことがありますか? 瞳って閉じられませんよね?まぶたですよね?
GEEK!GEEK!GEEK!公式HP内コラムより引用
ってな具合(笑)。
他にもこんなコラムを書いていたりするので、マツミヤさんの前では言葉の使い方には取り扱い注意が必要。
zueさん(要塞→Chorus・Manipulator・Drum pad・Keyboard・システム構築・撮影)
zueさん。一言でいうと「イイ人」って感じ。
本職は映像カメラマン。コロナでイベントが軒並み中止になり影響を受けているそうで、ニコニコしながらも「やばいっすよ」とおっしゃっている。

ユニット内では特にライブでは欠かせない存在。『僕がいないとGEEK!GEEK!GEEK!はライブができませんよ(笑)』との事。
要塞と呼ばれる機材を使いこなし、GEEK!GEEK!GEEK!を支える。

ランキン独断、GEEK!GEEK!GEEK!オススメ曲
今回の「渦と青」がもちろん一番のオススメになりますが、それ以外にもイイ曲があります。
「アクア・チッタフェスタ」の目玉、「音楽花火」のテーマ曲ともなった「November」。花火っぽい打ち込みと管楽器のコラボレーションが最高。
「リピート」。この曲は歌詞を見ながら聴くことをオススメします。韻の踏み方や物語の進み方が面白いんです。
その12曲と今回の「渦と青」を含めた13曲を全部入れた、自作CDを作成してクルマで流してます
GEEK!GEEK!GEEK!にはいわゆる「捨て曲」ってのがなく、どれもイイんですよ。聴けば聴くほど味が出てくる曲ばかり。

「渦と青」、GEEK!GEEK!GEEK!にメールインタビュー
楽曲、MVが完成したのち、GEEK!GEEK!GEEK!さんにお話しを伺おう…と思ったのですが、コロナ禍&メンバー多忙と言った事情もあり、メールインタビュー形式でお答え頂きました。
「渦と青」楽曲づくりについて
今回の楽曲づくりにおいて、(やりづらいな)とか(難しいな)など感じた部分はありましたか?
テーマに引っ張られすぎて”わざとらしさ”や”迎合した感”が出るのを避けるためだったのですが、今回一番気をつけたのが、そういったものが出ないように、あくまで”GEEKのしたいことをする”ことでした
なので、ご注文の中に”明るい曲”というものがありましたが(GEEKは今まで暗い楽曲が多い)、一旦忘れてから制作に取り掛かりました
この楽曲の明るさは決して意図したものではありません。ご家族、特に息子さんにお会いした時の印象が、この楽曲を自然と明るい方向に導いてくれたのだと思います
この「渦と青」はその回答の一つになりますか
解説が難しかったら、(曲づくりに関しては)こんな感じで進みました…という流れだけでも
1日でAメロ、Bメロ、サビと大まかなアレンジができました。最終的には全員が個々に違う主旋律を奏でているようなアレンジを目指しました。特にギターは単体で聴いても1つの歌になっています
音のサンプリングも多用していて、あえて流れを切るような効果音をサプライズ的に散りばめています。最後のサビには『Lucy Might Have Seen』のボーカルデータをカットアップして作ったコーラスをいたずらで入れてみました
今回の楽曲、出だしはマツミヤさんのソロヴォーカルです。これはGEEK!GEEK!GEEK!の楽曲では初めてのパターンですよね
楽曲制作中から、(ココはマツミヤに歌ってもらおう)…みたいな感じだったのですか?それとも、制作後に(う~ん、ここは僕よりマツミヤの方がええな)という流れだったのでしょうか?
ちくげさんはPOLUへの提供曲とかbandneonでは、Voさんの音域に合わせた楽曲を制作されていたと思うんですが、今回は最初からこのカタチを想定されていたのでしょうか?
でもサビがクソ高いファルセット(裏声)じゃないですか。落差がすごくて喉が切り替わらないなって練習中に気づいて。ご多用の中大変恐縮ではございますがマツミヤさんAメロお願い申し上げます、と(笑)
なので全然自分の音域に合わせた楽曲作りはできていないということになります(笑)
お二人が「渦と青」のメロディを最初に聞いた時の第一印象はどんなものでしたか?
自分のパートが結構重要な役で震えました
本来の目的だった妻がスケジュールの都合で参加できず、音痴の私とまだしっかり歌えない息子の参加でご迷惑をおかけしました
ところで、あのコーラスはどうして「オーエーオーエー」だったのでしょうか?
「あ~あ~」とか「お~お~」なら分かるのですが、「オーエー」ってあまり聞かないな…と。ただ、クセになるというか、妙に『耳に残ります』
僕はサッカー全然わからないんですが、みんな応援でオエオエ歌ってますよね?
※ランキン補足 それ多分「オーレ!オーレ!」ですね(汗)。
この企画を実際にやってみて、無事に楽曲が完成した今、どのようななご感想をお持ちになりましたか
今後も同様の企画をする可能性はありますか?
で、それはすなわち「よき作品」を結果として作ればいいだけではなく、そこにいきつくまでの「よき体験」や「よき過程」を購入者様に提供することが求められるわけで
まぁ、ここまでごちゃごちゃ言いましたが簡単に言うとめちゃくちゃプレッシャーでした。企画立案者として、作曲したちくげ君には悪いことをしたと思っています
今回はたまたま理解のある素晴らしい購入者さんに買っていただけたのでよかったですが、クレーマー気質の人だったらやばかったっすね。売れる前の今しかできない、貴重な体験だったと思います
またこんな企画をやる可能性もなくはないですが、もうちょいプレッシャーとリスクを減らせるようにルールメイクをし直すと思います
「渦と青」、私たちの漠然としたイメージを、見事に言語化してくださり素敵な歌詞をありがとうございます
他の楽曲同様、「渦と青」もちくげさんがまず作曲されました
あらかじめ楽曲のイメージはお伝えしていたわけですが、今回の歌詞づくりで難しかったところはありますか?
それとも比較的すんなりと歌詞が出てきましたか?
とはいえ、そんじょそこらのミュージシャンが見たら裸足で逃げ出すくらい細かく、ニュアンスや韻、母音、子音を、ボキャブラリーの限りを尽くして磨き上げておりますので、今回もいつも通りの難産でした
マツミヤさんから上がってきた歌詞を見たときは、どのような印象を持たれましたか?
音に対する言葉の乗り方も最高だなと
コロナ禍になったことにより、GEEK!GEEK!GEEK!さんの曲づくりに何かしらの変化はありましたか?
ただ、今後発表するであろう曲は、しばらくはしっとり系・ゆったり系・暗い系の曲が多くなるんではないかなと思います
これもコロナの影響ではなく、あくまで自然にそうなりそう、今はそういうモードっていうだけですが
作詞に関しても、時代の流れを反映したような歌詞はそもそも書くまいぞというか、時代に消費されない根源的な心象風景や人間に自然に備わった豊かな感情について書きたいと思っていますので、世相がどうとかは実はあまり関係がありません
たまたま「やがて来る朝に祝福を」の歌詞が、コロナ禍の今にぴったりやったりしますがそれは結果論で。自分の歌詞に汎用性を持たせられたというか、いろんな角度から共感できるように設計できたのかな、と思ってます
「渦と青」、MVについて
これまでのMVでメンバーが出演されているものは、「November」を除くとやや暗めだったりシリアスな映像が多かったと思います
今回は一転して明るくて楽しい、それでいてGEEK!GEEK!GEEK!らしいアイディアのあるMVだと思います
GEEK!GEEK!GEEK!のまだ知られていない一面を、見てもらった方にお伝えできるのではないでしょうか
MV撮影時の印象や、完成したMVを振り返ってのご感想を頂けますか?
この質問は下の質問と合わせてご回答頂きました。
徳島の方にはなじみ深く、徳島以外の方にはちょっとした徳島案内的な映像にもなりそうな映像で良いと思います
「渦と青」MVでは、映像を縦にザックリと区切り、異なるテイクを同時に見せ、メンバーや出演者の色んな表情が見れて楽しく賑やかなMVになりました。事前の構想では、どれか良さそうなテイクを一つ使用する、という方向だったと思いますが、どの段階で今回の形式にされたのでしょうか?とってもナイスアイディアでした。
MVの終わりも、ちくげさんのところに(息子の)ゆうまがチョコンと出てきて終わり!…と、あえて余韻を残さないところが良かったです。MV撮影、編集で苦労した点、工夫した点を教えてください
現場の某屋上は、見た瞬間に絶対に使わなければならないと感じました
そごう最後の勇姿になると思いましたし、クレメントから眉山まで一望できるあの立地の面白さをいかにわざとらしくなく印象付けようかと考えた時に、カメラワークによる演出を一切せず、監視カメラのように淡々と首を振り続けるのが良いと思い至りました
当たり前にそこにある徳島を象徴する風景を、勝手に映り込むがしかし印象的な背景として使いたかったのです
また、出演いただいたゆうまくんはまだ5歳で、難しい演技をしたり、何度もテイクを重ねるのは無理だろうとは思っていました。緊急事態宣言によって撮影が暑い時期まで延期になってしまいましたし
当初の予定では長回し一発撮り風にするつもりで撮影しました
が、いざ撮れたものを見ると、どのテイクにもちょっとずつ、誰かがいい表情をしているカットがあり、最初はよい部分を選んで繋げていこうと思ったんですが、どれかひとつに絞るのは勿体無いなと思い、悩みました
ていうか繋げていこうにもテイクごとにカメラ位置が結構ズレていて、割と絶望しました
しかし、それならいろんな表情を、タイミングや立ち位置のズレも含めて、切り刻んで一気に見せてしまえ、と、ある日風呂に入ってる時に発明したわけです
試行錯誤を繰り返し、超絶めんどくさい編集を経ていろんなカットを重ね合わせて見ると、まるで多次元宇宙で空間と時間が交錯してるかのような、あるいは鏡の世界のような不思議な、なんだか刹那的な映像となりました
これは発明です。タランティーノなどに教えてやりたいです
彼女のダンスがMVで良いアクセントになってくれたように思います。彼女について一言頂けますか?
将来MATSURIちゃんが、このMVに出たことを自慢できるように我々がんばって売れたいと思いますので、よかったら応援してください
ぜひまたご一緒できたらと思います
GEEK!GEEK!GEEK!の皆さん、メールインタビューにここまで丁寧なご返信、本当にありがとうございました。
ツッコミどころがありそう箇所は強調しておきました。
「渦と青」楽曲制作の経緯
まだコレ読んでる人いるのかな…。まぁいいや。
「渦と青」について、なぜメンバーでもない私がこのようにあ~だこ~だ言ってたり、収録やMVに参加したのか…と言いますと、私と妻が依頼してGEEK!GEEK!GEEK!につくってもらった楽曲だからなんです。
ここでは「渦と青」制作に至るまでの経緯をご説明。
発端はアルバムの購入特典
GEEK!GEEK!GEEK!のセカンドアルバム「TRANSFORMED POP ORGANIZATION」は、料金が「自由価格」だったんです。
ダウンロードだけしてお金を払わなくてもOK…、という斬新なスタイルでの販売形式でした。

最初は「面白いことやってるな~」と思っただけ。しかし、そのまま自由価格のところを読み進めていくと、ある項目で気になるものがありました。

これは面白い…と思ったのですが、すぐに購入したわけではありません。
妻に「GEEKさんのアルバム、こんなことやってるんだよ」と伝えると、意外にも妻が「(息子の)ゆうまを撮ってもらったら記念になるんじゃないか」…と、かなり乗り気に。
しかし二つの懸念が。まず、まあまあの値段がすること(切実)。次に、この特典を得るのは私たちよりも、もっと相応しい方がいらっしゃるのではないか?…と。
そのため、すぐには買わずに少し様子を見てみることに。
2019年12月上旬にはマツミヤさんとのメールやりとりで「妻が気にしてます」と軽くジャブを入れておきました。
そして、年明けにも購入特典の状況を伺ってみると、まだ残っていると…。それならもう買っちゃうか…となり、思いきって家計のお金で購入。
七五三もいいけど、歌と映像に残すのもいいよね…ということで。
「渦と青」楽曲打ち合わせの様子
こうして無事に楽曲制作、MV制作の権利を購入しました。
2020年1月下旬、徳島市内某所でGEEK!GEEK!GEEK!のメンバーと私、妻、ゆうまが集まり、楽曲に関する打ち合わせ。
事前にマツミヤさんからいくつか指定されていた事項をメンバーにお伝えしました。
ざっくり言うと
息子が大きくなる頃には徳島や地方、もっと言えば日本はさらに大変な状況になっていそう。そんな中では生きていくだけでも本当に大変な時代になっていそう。
今は何をするにも甘ったれな息子。このままで本当に大丈夫か心配。どうか一人でも生きていけるような能力、強さを身につけて欲しい。
日本だけじゃなくて、世界をまたにかけてほしい。
…というような大まかなイメージを、A4用紙2枚に書いてお伝えしました。

- 曲調としては、バラードとかではなく、なるべく明るくアップテンポなもので
- 何よりも「GEEK!GEEK!GEEK!さんらしい楽曲で」を最優先に
- 現在の息子の性格やサッカー好きであること
- 歌詞のどこかに息子の名前に使われている漢字を入れてほしい
などお伝えしました。
打ち合わせ時、私はかなり緊張しており、意味不明なことを口走ったと思うのですが、GEEK!GEEK!GEEK!の皆さんには温かく応対して頂き感謝です。
アルバムにサインを入れてもらったり、記念写真も撮らせて頂きました。

「渦と青」、打ち合わせ、デモ完成、歌詞完成、ロケハンまで
zueさんとお遊び
来たるべきMV収録で、息子のゆうまが緊張するのではないだろうか…と、気を遣ってくださり、GEEK!GEEK!GEEK!のzueさんが2月のある日曜日に数時間お遊びしてくれました。

デモ完成
3月上旬には待望のデモバージョンが送られてきました。
最初の再生は家族全員で一緒に聴きました。
という感じで盛り上がりました。まだこの時点では歌詞はナシ。
GEEK!GEEK!GEEK!さんはまず楽曲ができ、そのメロディにマツミヤさんが歌詞をのせるのが主な制作過程なんです。
歌詞ができあがる
その後、3月下旬にはマツミヤさんから歌詞が送られてきました(※実際はメールです)。

一発で気に入りました
出来あがった楽曲しか知らない方に、この感覚を伝えるのは難しいのですが、当初はこの歌詞を見ても、どうメロディに乗せるのかよく分かりませんでした。
MV収録ロケハン
実は最初のミーティングの際、MV収録に良さそうな場所に私がツテがあり、「ここってMV撮影場所にどうでしょう?」と、尋ねたと思います(ちょっと記憶が曖昧)。
…で、マツミヤさんとzueさんがロケハンで来てくれたのが4月上旬。

「おお~いいですね~」と悪くない感触。
当初の予定では藍場浜公園から歩いてきてこのビルまで…みたいな想定をされていたようです。

コロナ禍の本格化で収録、撮影の中断
しかし、このロケハンの後くらいからコロナ禍が本格化してしまいました。
当初の予定では5月のGWに楽曲の収録、5月中にはMVの収録…という予定をしていましたが、一旦完全に中断となってしまいました。
年始から始まった今回のプロジェクトでしたが、この頃は(果たして年内に完結するのか?)…という雰囲気すらありました。
無事にレコーディング、MV撮影、そして完成…
その後、どうにか無事にGWレコーディングが完了。ちくげさんが頑張ってデータを編集して楽曲仮バージョンが完成。
長梅雨の合間、奇跡的に雨が降らなかった7月5日にMV撮影も完了。
その後、スタジオ「トリゴロ」さんが職人技で最終的に音の細かい調節などをしてくださり、8月中旬に楽曲が完成。続いて8月下旬にMVも完成…という流れでした。
「渦と青」、GEEK!GEEK!GEEK!の代表曲になってくれれば嬉しいです
以上、GEEK!GEEK!GEEK!の新曲「渦と青」についてのレポートでした。
サブスク時代なので楽曲は3分以内に、最後は歌締めでスパッと終わる…など、アーティストは色んなことを考えて楽曲をつくってるんだなぁ…ということも知ったり、この9か月はとても楽しく貴重な時間でした。
途中からはコロナ禍もあり、スケジュールも随分と変更になりました。でも、今振り返ると、楽しみがずっと残り続けてくれた期間でもありました。
趣味…というレベルをはるかに超越し、音楽に本気で向きあう音楽ユニット「GEEK!GEEK!GEEK!」。
『今の時代、楽曲づくりは徳島でも問題なくできる』という理由で、東京などの都会には出ていかず、徳島や香川に残ったまま活動を続けるメンバーたち。
徳島は米津玄師さん、チャットモンチーさんらを輩出した土地。それに今は一旦火がついたら、インディーズからでもアッという間にメジャーになる時代でもあります。
そして、この「渦と青」がGEEK!GEEK!GEEK!の代表曲の一つになるなら、こんなに嬉しいことはありません。
