2019年J1参入プレーオフ決定戦。湘南ベルマーレvs徳島ヴォルティスの試合を、現地「Shonan BMWスタジアム平塚」にて観戦。
プレーオフ一回戦、二回戦を無事に突破。J2・3~6位の代表として、J1・16位の湘南ベルマーレと「J1昇格」「J1残留」を賭けた決戦に臨みました。
決定戦では湘南のホームゲームの上、「勝ち」でしかJ1昇格を認められない非常に厳しい条件(ク〇レギュレーション)です
試合は前半20分、CKから石井選手の折り返しを鈴木徳真選手が右足でブチこんで徳島が先制。その後も押し続け2点目を取れそうな時間帯もありましたが、追加点を奪えず。
後半になると湘南はクリスラン選手を投入。これが当たって徳島は押し込まれる時間帯が多くなります。それでもなんとかしのいでいました。
しかし、64分。湘南は左サイドを突破、山崎凌吾選手に預け、グラウンダーのクロス。クリスラン選手が囮になってスルー。危機を感じて後方から必死に戻っていた岩尾選手に当たったボールがコロッと湘南・松田選手の足元に…。
完全なフリー!しっかりと決められてしまい同点に。
勝たなければいけない徳島ヴォルティスも必死の反撃を試みますが、惜しいシュートはありますが、なかなか決定機を作れません。
終了間際に鈴木徳真選手がミドルシュートを放ちますが、無情にもボール一個分外れ…。そして試合終了のホイッスル。残念ながら徳島ヴォルティスの昇格はなりませんでした。
当記事では
- 試合前のスタジアムの様子
- 試合中の様子
- 試合後のスタジアムの様子
など、現地ポカリスエットスタジアムの様子をお伝えします。
https://sudachikun.tokushima.jp/entry/2019/10/27/090026
目次
新神戸駅は始発から徳島ヴォルティスサポーターが目立つ
J1参入プレーオフは平塚で行われました。いくつかのルートがあったかと思いますが、私は四歳の息子を連れていたので「新幹線」をチョイス。
10年以上ぶりです。息子は通過新幹線をホームで見せたことはありましたが、乗車は初めて
まだ無料で乗れるチャンスなので新幹線にしました
新神戸駅はまだ新幹線のホームには入れませんでした。待機してる方の半分?くらいの方が徳島ヴォルティスグッズを身につけてり、バッグに付けてたりしていました。

久々の富士山(息子は初)
名古屋まではのぞみ。名古屋からはこだまで小田原を目指しました。

湘南のサポーター広場
徳島の自宅を出発してから、待ち時間なども含めて6時間半。ようやくBMWスタジアムに到着。
スタジアムグルメ
アウェイ入り口を目指しているとグルメ広場のような様相に。

向こうに歩きたい人が歩けない…
たまにポカスタのグルメで並んでる人が多すぎて…という批判を目にするが、結局どこも同じなのでは…。
荒ぶるヴォルタくん
ヴォルタくんを発見!
徳島サポからすると日常的な風景なのですが、湘南サポにはよくウケてます。

大塚グループの動員が掛かっていた模様
大塚グループの受付がありました。動員が掛かっている…という噂は本当だったようです。

マッチデープログラムに関しては少し残念だった
入場時にマッチデープログラムがもらえなかったので途中退出係のスタッフさんに聞くが、「あるのは知ってますがどこにあるかは知りません」という。
グルメ広場にあったインフォメーションに聞くと「アウェイサポーターゾーン入り口を左へ進むとあります」とのこと。
と尋ねたところ、「不要な方も多いかな…という判断だと思います」とのことでした。
以前は全員に配ってそういう判断になったんでしょうかね…。
再度、混雑の中を入り口まで戻ると人気のない場所にポツンと置かれていました。

マッチデープログラムもポカリスエットスタジアムで配られているもの比べると質素なものでした。
サイズも徳島のものより一回り以上小さく、中をめくる見開きは白黒印刷。J1クラブでもこんなもんか…という印象。
マッチデープログラムのサイズ・紙質・カラーがちょっと質素でした
アウェイサポには配る気がなかったのと、置いてある場所が不親切だったのが残念でした
アウェイの待機列
アウェイサポーターゾーンの待機列はこんな感じ。おそらく先頭が入って(11時?)から20分後ですが、まだかなりの人が並んでいました。

ゴール裏は仮設スタンドみたいな感じだったので、こんな感じでギュウギュウ。通路も非常に狭い…。

湘南ベルマーレvs徳島ヴォルティス スタジアムの様子
ようやく入場。
立ち見席に行くつもり満々だったのですが、むしろ立ち見から埋まっていったよう。
既に全ての手すりにタオルマフラーがくくりつけられていて確保されていました。


座席はあいてるんだろうか?…と不安でしたが、むしろ座席の方があいてました。このあたりに空きがあり座席確保です。

湘南ベルマーレサポーターの皆さん
残留にかける湘南ベルマーレサポーターはもちろん超満員。緑・青がカラーなのでフラッグが徳島に非常に似ている。

徳島ヴォルティスサポーター
徳島ヴォルティスサポーター。アウェイサポーターゾーンの裏、途中退場が可能な入口付近で決起集会が開かれていました。
徳島ヴォルティス、決起集会中 pic.twitter.com/PZFReLnGkX
— ランキン@徳島で暮らして (@MtanGM) December 14, 2019

ゴール裏はこんな感じ。

https://sudachikun.tokushima.jp/entry/2018/07/05/165133
湘南ベルマーレvs徳島ヴォルティス、試合開始!
試合前の整列。

恒例、試合前の記念撮影。

円陣。湘南ベルマーレはダッシュ型。

湘南ベルマーレvs徳島ヴォルティス、試合中の様子
今年何度も「大一番」と書いてきましたが、コレが本当の本当の本当の「大一番」!ラストボス、湘南ベルマーレ戦、試合開始。
プレスに定評のある湘南ベルマーレ。どんだけハイプレスで来るか…と思っていました。
鋭いは鋭いが徳島守備陣が慌てふためく…というほどではなかった。
あとで視聴したNHKの実況放送は「湘南が一方的」という感じで実況してました。確かに攻められてはいましたが、悪い奪われ方はされていませんでした。
現場で見てる分にはしっかりと守れていたので、序盤に関しては悪くない入りだと思いました。
これは湘南が抑え気味に来たのか、徳島ヴォルティスのいなしが上手かったかは、素人の私にはよくわかりませんが。
セカンドボールはほぼ互角。
湘南がやや押し込むが徳島もしっかりとはじき返す。怖かったのは最初の5分くらいで圧倒され、失点しまうことでした。
徳島も決定機まではいきませんが、湘南ゴールに迫るシーンもあり。いつかチャンスが来るかも…と思わせる内容。
https://sudachikun.tokushima.jp/entry/2018/11/04/090014
前半20分、徳島ヴォルティスが先制!鈴木徳真がやった!
こうして迎えた20分。徳島のコーナーキック。
少し間を取って野村直輝選手が蹴ったボールは、大きな弧を描いてファーへ。これを石井選手がしっかりと捉えてゴール前に折り返すと…
そこに鈴木徳真!!!!
山崎凌吾選手との競り合いになりましたが、良いポジションを確保していた鈴木徳真選手の右足がわずかに早く触れ、シュート!
湘南GKなすすべなし。徳島先制!
これはイイぞ!
その後、当然湘南も得点を取りに来ますが、その分裏のスペースも広くなり、徳島ヴォルティスがカウンターを仕掛ける展開に。
何度かチャンスになりかけましたが得点ならず。
一番は失点しないことが大事だし…難しい
そういうしてるうちに前半終了。あと45分。J1へ上がれるぞ!
J1昇格プレーオフ決定戦、試合は後半へ
何も手につかないままアッと言う間にハーフタイムが終了。
湘南は前線に外国人のクリスラン選手を後半頭から代えてきました。
しかし、これが大当たり。明らかに前半よりも湘南の攻撃に迫力が出てきました。クリスラン選手に頭、そして左足でシュートされますが、梶川裕嗣選手のセーブや枠の外だったりでどうにかしのぎます。
ここに来てちょっと攻められっぱなしになってきました。このままではヤバイ…。
リカルド・ロドリゲス監督も手を打ってきました。渡井理己選手の投入です。湘南にできたスペースを利用して2点目を取りに行く…という作戦か。
ついに崩される、徳島失点
64分。湘南に左サイドのゴチャゴチャッとしたところを突破される。山崎凌吾選手がパスを受けて中央にグラウンダーのクロス。
これをクリスラン選手が……
スルー
そしてボールはまたゴチャッとして、湘南選手の足元にコロコロ…と。
湘南ベルマーレ松田選手が梶川選手の動きをしっかりと見て、逆をついてシュート。
ジャストミートではなかったが、すでに逆方向に身体を向けていた梶川選手は見送るだけ…。
ボールは無常にも徳島ゴールに入って同点にされてしまいました。
必死の反撃も得点できない
不公平なレギュレーションで引き分けのままではJ1に昇格できない徳島ヴォルティス。
当然反撃に出ます。散発的にシュートには至るものの、決定機には至らない。
何度か判定に異議を唱えたりするシーンも見られた。VARらしき判定もあったようにも?
細かいところは分からない…
少しずつ時間もなくなりATへ。

試合終了、1-1のドロー。湘南のアウェイで得点を奪い引き分けたが、不公平なレギュレーションに昇格ならず
もう時間がない…。徳島はボールをサイドへ回してチャンスを伺うが湘南も完全なブロック。
そんなとき、フッと鈴木徳真選手がドリブル。湘南の選手は金縛りにあったように動けない。
そしてシュート!
しかしこれはわずかに枠の外…。無常にも外れてしまった。
この後、数プレーをしたあと試合終了のホイッスル。徳島ゴール裏は静まりかえりました。
倒れこんでる徳島の選手たち。いたたまれなくなったのか、徳島ゴール裏から拍手が送られました。
試合終了後、涙の挨拶
選手たちが徳島サポーターの前に挨拶に来てくれました。
どの選手たちも沈痛な顔。

J1まであと一歩。J1クラブのホームゲーム、得点まで奪ったにも関わらず不公平なレギュレーションによって昇格はさせてもらえませんでした。
もちろん、責めるサポーターは皆無。

メインスタンドへ向かう選手たちの背中に「徳島ヴォルティス」と声をかけ続けました。

来年こそはJ1昇格を!…と、言うのは簡単だけど
こうして、2019年の徳島ヴォルティスのJ1昇格は最後のあと一歩というところで果たせませんでした。
「来年こそはJ1へ」
「夏場以降の強さを最初からやれれば自動昇格だ」
そんな声がSNSなどにも書かれました。その通り…ですが、現実にはなかなか理想通りにはいきません。

選手も入れ替わるし、また始まる長いシーズンを戦うための気力を再び高めることも大変です。
今年だけでも、京都戦、岡山戦、水戸戦、大宮戦、四国ダービー、簡単だった試合はひとつもありませんでした。
どの試合もギリギリのところでどうにか勝って、毎週必死の思いで積み上げていった勝ち点。来年あれを最初からはやればいいじゃん…とは簡単にはとても言えない大変なコト。
ただただ、無念の想いしかありません。見守ってきたサポーターですらそうなのですから、選手、監督、スタッフの皆さんの無念は想像を絶します。
特に、チームのために粉骨砕身、日夜ヴォルティスのために貢献してきた岩尾憲選手にはJ1でプレーさせてあげたかった。

現地観戦レポート、ひとまずこれで区切り
今シーズン、徳島ヴォルティスのホームゲームを中心にお送りしてきた、徳島ヴォルティス現地観戦レポート。
ひとまず、この参入プレーオフ決定戦のレポートをもって一旦区切りとさせていただきます。
本来このブログは「徳島の地域ブログ」のハズ
…というわけで原点に戻り、今後は徳島のちょっとしたイベントとか、面白い人とかを取り上げていこうかな…と思います。
ヴォルティスブログと徳島地域ブログを分けるのも面倒ですし…
う~ん
なにやら、ハッキリしないままの最終回でした。
