2019年J2リーグ第30節。徳島ヴォルティスvs京都サンガとの試合を、現地ポカリスエットスタジアムにて観戦。
ココを勝てば昇格プレーオフ争いに食い込め、はたまた自動昇格圏内にも一気迫る可能性がある大一番。
しかし、リカルドヴォルティスは2017年の就任以来、ココ一番…という試合でことごとく勝てないコトが続いている…。
この試合を勝って、これまでの二年と違うところを見せられるかどうか。
試合は序盤は徳島、前半半ばから京都。しかし前半は0-0で折り返し。
後半はやや徳島優勢で試合は進められ、79分、一瞬のスキをついてゴール前のスペースに走り込んだ渡井理己選手、すかさず浮き球のパスを送る岩尾選手。
走りながらで決して優しくないトラップを見事にピタリと決めた渡井選手、間髪入れずに左足を振りぬくと京都GKは反応できずシュートを茫然と見送るだけ。
徳島が鮮やかに先制!
その後も守りに入らない徳島は88分、杉本竜士選手が両サイドの選手をおとりにしてドリブル進出。力強く右足を振りぬくと、ドライブ軌道を描いたシュートが見事に突き刺さって徳島2点目!
ラストプレーで京都に1点返されたものの、2-1で逃げ切り徳島が勝利。
この勝利で昇格PO圏内まで勝ち点差3、自動昇格圏内まで勝ち点差6と、今季最も上位に近づく最高の結果となりました。
徳島を含めた2~10位までのチームは勝ち点6の間にひしめく大混戦。これからの一勝や一敗はどちらに転んでも非常に大きくなります。
当記事では
- 試合前のスタジアムの様子
- 試合中の様子
- 試合後のスタジアムの様子
など、現地ポカリスエットスタジアムの様子をお伝えします。
目次
- 1 徳島ヴォルティスvs京都サンガ、ヴォルタくんステージはお休みだったが、撮影会が行われた
- 2 美馬市民デーの影に隠れていたが、藍住町民デーも無敗を誇っていた
- 3 ヴォルティス広場、その他の様子
- 4 痛恨の極み…年間会員カードを忘れてしまい、当日券を買うハメに…
- 5 徳島ヴォルティスvs京都サンガ 選手バス到着
- 6 徳島ヴォルティスvs京都サンガ スタジアムの様子
- 7 徳島ヴォルティスvs京都サンガ、試合開始!
- 8 徳島ヴォルティスvs京都サンガ、試合中の様子
- 9 大一番を制して、まずはプレーオフ圏内争いに食い込む寸前まで来た徳島ヴォルティス しかし次の四国ダービー、愛媛FC戦に勝たないと意味はない
- 10 京都戦以上に大切な試合、四国ダービーは圧勝あるのみ!
徳島ヴォルティスvs京都サンガ、ヴォルタくんステージはお休みだったが、撮影会が行われた
この日はあいにくの雨予報。
早々に「ヴォルタくんステージ」などの中止が発表されていました。
ところが実際にポカリスエットスタジアムに午後5時くらいに到着すると、ステージの方でなにやらやっているではありませんか?
よく分かりませんが、京都サンガのマスコットと、徳島ヴォルティスのマスコットであるヴォルタくん、ティスちゃんとの撮影会に限っては開催されたようです。

美馬市民デーの影に隠れていたが、藍住町民デーも無敗を誇っていた
この日は「藍住町民デー」。
あとの試合開始前の藍住町長の挨拶では、なんと「藍住町民デーも負けなしなんです!」というコトを知らされました。
藍住町には足向けて寝れないぞ
ヴォルティス広場、その他の様子
あいにくの雨となってしまいましたが、藍住町関連のブースが並んでいました。
ヘルスメイト(食生活改善推進員)の輪投げブース
こちらのブースで輪投げをすると…

隣のブースでポップコーンや…

わた菓子が無料でもらえてしまいました。ありがとうございます。

藍染体験ブース
500円で参加できる藍染め体験のブース。

藍住町の業者さんの焼き菓子など
お名前を失念してしまったのですが、美味しそうな焼き菓子がズラリ。

痛恨の極み…年間会員カードを忘れてしまい、当日券を買うハメに…
17時頃、駐車場に着いた直後に気づきました…。
一旦帰宅してまたポカスタまで来ると多分19時くらい。駐車場もかなり遠くなりそうだし…。このレポートのための写真も撮りたいし…。4歳の息子はいるし…いろいろ説明&説得が難しそう…。
なんとかならないか涙目(←40半ばのオッサンです)で案内所の方に聞いてみたけど、「申し訳ありませんが…ダメで~~~~す」(←実際はもちろんこんな言い方じゃなく、とても申し訳なさそうにでした)とのコトでした。
…けど、この日に限って雨だからいつもいるゴール裏では厳しい…(4歳のボウズがいるため)。屋根の下にいかざるを得ない…
バックAは混雑が嫌…って事でシーズンパスと同じバックS自由席を購入…当日購入で3,500円なり
当日券たっか~~~

貧乏人の私には超、超痛手な出費でした。3,500円って一週間のこづかいより多い…。
自分のこづかいとしてはだいたい週に1,000円以内か、多くても2,000円で過ごしてますから…(←どれだけビンボーやねん…)。
勝ってくれよ、ヴォルティス!
皆さんは年間シーズンパスポート、忘れないようにご注意ください。
徳島ヴォルティスvs京都サンガ 選手バス到着
選手バス到着時の様子。この日も選手がバスを降りてる際のチャントは「我らのすべて」。
ヴォルタくんが誘導してるような図に。

映像ではコチラ。
徳島ヴォルティスvs京都サンガ スタジアムの様子
雨がまあまあ降ってくるのでちょっと早めにスタジアム入りして待機。
ようやくヴォルティスの選手がピッチ内アップを開始。サインボール投げ。
バックスタンドS席あたりはまずボールは来ない…と思いきや、この日は野村選手の投げたボールがまあまあ近くに!…でも2列前くらいに落ちてやっぱり捕れませんでした。
4歳の息子も最前列にいましたがダメでした。いつになったら捕れるのやら。

連勝中なのでメンバーは変わらないかな…と思っていたのですが、サブのメンバーで見慣れない選手が一人…。
おお、藤田選手じゃないか!

髪型がちょっと変わっていたので最初分かりませんでしたが、藤田征也選手が久々のベンチ入り。右サイドの選手が補強されたようで嬉しい。
杉本竜士選手、試合前に居残りシュート練習(後の歓喜の伏線)
スタメン組がピッチを去り、サブ組がシュート練習を行う。
福岡戦から杉本竜士選手は清武功暉選手にスタメンを譲るカタチとなり、この日もベンチスタート。
サブ組のシュート練習が終わっても、杉本竜士選手は一人残るカタチでミドルレンジからドライブ回転のシュートを練習していました。


はたして、このシュート練習が実を結ぶのでしょうか(結びます)。
京都サンガサポーターの皆さん&決起集会
京都サンガサポーターはざっと600名ほどでしょうか。晴れてたら1000名いったかもしれませんね。
徳島~京都間はクルマで約2時間。新名神も出来て渋滞もほぼなくなり便利になりました。現在2位ということもあって意気上がる様子が伝わってきます。

コンコースでは決起集会も行われていました。

徳島ヴォルティスサポーター
まとまった雨で家族連れなどはどうしてもバックスタンドで見ることが多くなり、ちょっと寂しいゴール裏の徳島ヴォルティスサポーター。

徳島ヴォルティスvs京都サンガ、試合開始!
恒例、試合前の記念撮影。

円陣を組んでいよいよ試合開始。両チームオーソドックスなハイタッチ円陣パターン。

徳島ヴォルティスvs京都サンガ、試合中の様子
シーズン前半、アウェイ京都戦は0-0でスコアレスドロー。
その頃は京都もそこまで調子が良くありませんでしたが、その後連勝を何度もして徐々に順位を上げ、ついには2位に。
ただ、ポカリスエットスタジアムでの対京都戦、ヴォルティスの勝率はまあまあイイはず。あまり負けた記憶はありません(調べるのが面倒なので記憶のみ…)。
また、何と言ってもあの国立競技場での昇格プレーオフの決戦で勝っているので、京都サンガにはそんなに苦手意識はありません(私が…ですけど)。この試合も勝てるはず!
序盤は徳島ヴォルティスペース、しかし得点できず
試合開始直後、徳島ヴォルティスのボール回しが京都イレブンを翻弄。
GK梶川裕嗣選手を含めてのビルドアップ。巧みに京都のプレスを剥がすシーンがたびたび見られました。
イイ時間帯のうちに一点取るんだ!
- 野村選手がペナルティエリアに入ったシーン
- 清武功暉選手の左足クロスから渡井理己選手のヘディング
- 野村選手のグラウンダーの折り返しから岩尾選手のミドル
何度かチャンスがありながらも得点できず。
すると20分以降は京都サンガにボールを持たれるシーンも多くなります。縦パスから一美選手が振り向きざまにシュートを放ってきたシーンはヒヤッとしました。
何度もCKにされましたが、その都度はね返す。
守備も集中してイイ感じ。
ただ、その後前半は決定機らしい決定機もなく終了。後半勝負です。
後半も一進一退、しかし79分渡井理己選手が歓喜の先制点!
悪くない前半だった徳島ヴォルティス。後半も五分五分の攻防が続きます。
疲れてきてオープン(ボクシングで言うノーガードの打ち合い的)な展開になり、そこで一点取れるか、守備が踏ん張れるか
歓喜の瞬間はわりと突然やってきました。
私は常にカメラを構えてるわけじゃなく、チャンスになりそうだったら(どっこいしょ)という感じでカメラを構えます。
ヴォルティスが高い位置でボール回しをしていたので(クロスくらいまではいくかな…)とカメラを構えた瞬間でした。
渡井理己選手がゴール前のスペースに走り込み、ドンピシャリのタイミングで岩尾選手の浮き球パス。
渡井選手が完璧なトラップでボールをコントロールすると間髪入れず左足のシュート!京都GKは動けず。美しい得点!
渡井選手は(敗れはしましたが)ホーム柏戦でも先制点を決めており、ビッグゲームでも物怖じしないところがイイですね。
さらに杉本竜士選手のゴラッソで2点差に!
その後も攻勢を続ける徳島ヴォルティス。
京都も反撃を試みますが、ヴォルティスあるあるの『点を取った途端めちゃ劣勢になる』症状は発現しません(よっしゃあ)。
大ピンチらしい大ピンチもなく、このままでもいけるか…と思われた時でした。
ルーズなこぼれ球を野村選手がダイレクトで前方の(途中交代していた)杉本竜士選手へ。前掛かりになっていた京都DFはたまらずバック。
そこにすかさず河田選手、(途中交代の)島屋選手が追い越す動きでDFを引き付ける!
その間にボールポジションを整え、フリーでゴール前に進入した杉本選手が右足を振りぬくと、ドライブ回転してゴールに突き刺さるゴラッソ!
やったぞ杉本!
正面からの映像でみると、GKから逃げるような軌道でした。見事なゴールでした。
いつも2点目が取れずに泣いていた今シーズン前半のヴォルティス。この日の出来ならこの2点目はダメ押しとも言っていい得点でした。
ラストプレーで失点、2点目があって良かった!大一番を勝利で飾る
その後、京都は徳島キラーの闘莉王選手を投入するなど、打てる手は打つ…という策。
しかし徳島も盤石の守りで危なっかしい場面はなし。
逆に河田選手が完全に抜け出してGKと1対1になったのですが、どうにも中途半端なシュートで防がれてしまう…。
難しいのは決めるのに…
河田選手は余裕がありすぎると考えてしまうタイプなのでしょうか。今後もああいう場面は出てくると思うので練習しておいてほしい(せめて思いきりシュートしてほしい)。
このまま試合を終わらせれば完璧…だったのですが、京都がラストプレーでゴール。
今週ヴィッセル神戸から移籍していた中坂選手に決められてしまいました。徳島出身の中坂選手にゴールされたら嫌だな…と思っていたのですが、見事にやられてしまいました。
しかし、得点直後そのまま試合終了。
ラストプレーでの失点でヴォルティスイレブンは喜び爆発…とはいきませんでしたが、勝利です。
大一番を制して、まずはプレーオフ圏内争いに食い込む寸前まで来た徳島ヴォルティス しかし次の四国ダービー、愛媛FC戦に勝たないと意味はない
徳島にとっての大一番を制し、大混戦の2~6位争いに食い込めそうなところまで来ました。
シーズンも終盤にさしかかったところでの連敗。
その崖っぷちから3連勝でどうにかプレーオフ圏内まで勝ち点差3、自動昇格圏の2位まで勝ち点差6という位置どりに。
ただ、実際は上位チームに比べて得失点差が開いており、実質的な勝ち点差はさらに+1差を考えておいた方がいいでしょう。
四国ダービー、愛媛FC戦は必勝は当然、できれば得点差をつけての勝ちが望ましい
次節は四国ダービー、アウェイ愛媛FC戦。
今の勢いをもってすれば愛媛に勝てる…と信じておりますが、愛媛FCは決して侮って勝てる相手ではありません。
順位こそ14位で今節も下位にあえぐ福岡に0-3で負けていますが、柏レイソルに勝ち、先日も大宮アルディージャを相手に5-1で勝ちました。ハマッた時は強いんです。
徳島ヴォルティスもホームの四国ダービーでは、押谷選手のゴールが上手くGKの股間を抜けて引き分けになったから良かったものの、実質ほぼ完敗…という試合内容でした。
昨年の四国ダービー愛媛ラウンドでも試合終盤にゴラッソを決められて負けています。
ただ、あの時の徳島ヴォルティスと今の徳島ヴォルティスでは別チームほどの差があると思っています。
ハマッた時の愛媛FCは怖いですが、今の徳島ヴォルティスなら勝って当たり前の相手。
勝つだけではなく、0-3、いや0-4くらいで圧勝するくらいの気持ちで戦ってほしいです。

京都戦以上に大切な試合、四国ダービーは圧勝あるのみ!
くどいようですが、京都戦に勝ったことは本当に良かった。
しかし、愛媛FCにも勝ってこそ真の価値が出てきます。現在得失点差が+6の徳島は、愛媛に大勝して得失点差を10以上に乗せたいところ。
あわよくばプレーオフ圏内に入れば御の字ですが、次節の時点でそこまで考える必要はありません。
上位陣同士がつぶし合ってくれるカードはまだ結構残っており、他カードがどうのこうの考えるより、まずは愛媛に徳島が勝つことだけです。

現在3連勝。前回の連勝時にも言いましたが、昇格するには大型連勝が必要。
この連勝を4、5、6、7あたりまで伸ばし、10戦負けなし…くらいになってようやく「昇格」が見えてくると思います。
今の徳島ならそれができるハズ。頑張れ、徳島ヴォルティス!
