2018年10月11日から開催された「徳島ビジネスチャレンジメッセ2018」に行ってきました。
徳島の様々な企業がそれぞれ開発したり取り扱っている商品やサービスなど、趣向を凝らして展示。
阿波スピンドルさんのブースでは工業製品ではなく、なんと「段ボール簡易トイレ」が。

どういう事でしょう?気になったのでブースに立ち寄ってみました。
阿波スピンドル 災害時用段ボール簡易トイレ 凝固剤
目次
阿波スピンドル製の「段ボール簡易トイレ」
こちらが阿波スピンドルさんが製造・販売されている「段ボール簡易トイレ」。
段ボールなので、全然重くありません。ご覧の通り少しのスペースがあれば保管できるコンパクトさです。

ものの数分で組み立てられるそうです。こちらが組み立て後です。

この「段ボール簡易トイレ」、なんと150kgまで耐えられるそうなので、ほぼ大多数の方が使用できます。
緑色に見えるのはビニール袋。これは市販のゴミ袋でも代用できるそうです。
ここに用を足す…というわけですね。一回一回ビニールを交換出来れば一番清潔ですが、あまり予備がない…という場合は、背もたれ部分になっているトコロのダンボールがフタにもなるので、閉めて重しをしておけば、ある程度ニオイも防げそうで数回は利用できそうでした。
ちなみに150kgというのはお相撲さんくらい。ほとんどの方は大丈夫そう。
たまった排泄物はどうするのか…
気になるのが、たまった排泄物の処理方法…。
そのままビニールの袋をしばるしか方法はないのか?と思っていたら、なんと「凝固剤」なるものがありました。

どうしても耐えられないのが時間が経過した排泄物のニオイですから、これはとてもありがたい。
固めたら燃えるゴミとして出す事が可能。スゴイ!固形になれば衛生的にもとても良さそう。
災害時のトイレ問題は深刻
災害時問題の一つに「トイレ」があります。
災害直後だと、トイレがない…という場合がありますし、仮設トイレなどが出来たとしても、長蛇の列だったり汚物タンクが満杯になってしまい、バキュームカーがこれなくて結局利用ができない…という事も多いそう。
あるいは、避難所まで避難できないような事態だってあるでしょう。水が流れない、水が用意できないといくらトイレがあっても実質使えなくなります。

先日の北海道地震でも水道が止まりました。
高齢者や障碍者だとトイレにいくこと自体が困難…というケースもあるかもしれません。
そんな時に、「段ボール簡易トイレ」と凝固剤、ビニール袋があれば、清潔に用を足したり、きちんとした管理のもとで捨てたりする事が可能になるわけです。

なぜ工業メーカーの阿波スピンドルが段ボール簡易トイレを製造?阿波高校生とのコラボだった
ここでフト疑問がわいてきました。
なぜ工業用製品メーカーである阿波スピンドルさんが、このような「段ボール簡易トイレ」を製造・販売されているの?…という事です。
きっと深いワケがあるに違いない…とブースの社員の方に聞いてみると…
という事でした…。クゥー、そこは押さえておいて欲しかった…。インターネットで調べてみたところ、
阿波高等学校の生徒達が、「Action! 今、私たちにできること」を合い言葉に、被災地支援活動と防災啓発活動に取り組み、被災された方々のために少しでも力になりたいという想いで、段ボール製の簡易トイレを考案されました。
生徒達のアイデアを弊社でアレンジし、完成させたコラボレーション製品です!阿波スピンドルオンラインショップより
という事でした。高校生が考案した…というところがスゴイですね。
そして阿波スピンドルさんは、実は段ボールの梱包資材(トライウォール・パック)も主力商品という事だったんです。
阿波スピンドル「段ボール簡易トイレ」。造りが堅牢でいてリーズナブル
阿波スピンドルさんはオンラインショップで凝固剤とセットで3348円購入できます。
阿波スピンドル 災害時用段ボール簡易トイレ 凝固剤
私も実際にこの「段ボール簡易トイレ」に座ってみましたが、安定感抜群。あとはこのような覆いがあればバッチリだと思います。
阿波高校の生徒が考案し、阿波スピンドルがつくった「段ボール簡易トイレ」はオススメ
災害が多くなっている昨今。水、ラジオ、懐中電灯、充電グッズなどそれぞれのご家庭で防災グッズを準備されている方は多いと思います。
しかし、私もそうだったのですがトイレにまで気が回っている方って少ない気がして今回取り上げさせて頂きました。
この「災害時用段ボール簡易トイレ 凝固剤」が1セット(段ボールトイレ、ビニール袋と凝固剤)あるだけでもかなり安心感が違ってくると思います。
保存期間も湿気が少ないところなら10年ほどもOK。費用対効果はかなり高いと思いました。
こちらの阿波スピンドルさんのオンラインショップ「阿波ショップ」でも購入可能。
以上、「徳島ビジネスチャレンジメッセ2018」の阿波スピンドルさんのブースで紹介されていた「段ボール簡易トイレ」のご紹介でした。
災害に備えての備蓄食にピッタリな大塚食品の「マイサイズ」。詳しく調べた記事はコチラです。
https://sudachikun.tokushima.jp/entry/2018/09/11/135322