徳島ヴォルティス

現地観戦レポート 徳島ヴォルティスvsヴァンフォーレ甲府 J1昇格プレーオフ2019 一回戦 2019/12/1

J1参入プレーオフ2019 徳島ヴォルティス ヴァンフォーレ甲府

2019年J1昇格プレーオフ。徳島ヴォルティスvsヴァンフォーレ甲府の試合を、現地ポカリスエットスタジアムにて観戦。

最終節の勝ち、シーズン順位を5位→4位とした徳島ヴォルティスは、プレーオフ一回戦をホーム・ポカリスエットスタジアムで試合ができることになりました。

ホームゲームであるほかにも、引き分けだった場合も勝ち抜けとなる大きなアドバンテージがあります

試合は前半37分、コーナーキックの流れから、前線に残っていたDF(ディフェンダー)ヨルディ・バイス選手が技ありの一撃で徳島ヴォルティスが先制!

しかし、歓喜も冷めやらぬ2分後の前半39分。昨年徳島ヴォルティスに所属していた甲府FW(フォアード)のピーター・ウタカ選手に「これぞ点取り屋」というテクニカルなシュートを決められて同点。

勝負は後半へ。開始早々、甲府の選手に二枚目のイエローカードが提示され、レッドカードで退場。甲府は残り40分ほどを10人で戦うことを強いられました。

これで楽に勝てるか…と思いましたが、甲府も必死。少々荒いプレーで徳島ヴォルティスの選手のスライディングのファールで止めたりして追加点を入れさせてくれません。

試合終盤になると一人少ないハズのヴァンフォーレ甲府の圧力が勝り、防戦するカタチに。ドゥドゥ選手やウタカ選手のヒヤッとする突破やシュートがありましたが、どうにかしのぎきった徳島ヴォルティス。

1-1で試合は終了。シーズン順位上位のアドバンテージがあるため、徳島ヴォルティスが勝ち上がりとなりました。

やれやれ…

相手が10人になったときはもう少し楽に勝てるかと思ったけど、やはり一発勝負、プレーオフは甘くない

その後は皆でタオルを回して、喜びを分かち合いました。

当記事では

  • 試合前のスタジアムの様子
  • 試合中の様子
  • 試合後のスタジアムの様子

など、現地ポカリスエットスタジアムの様子をお伝えします。

https://sudachikun.tokushima.jp/entry/2019/10/27/090026

2019年徳島ヴォルティス現地観戦レポート集はコチラ

「BLUE SPIRIT(ブルー・スピリット)」のチアリーディングショーはナシ!

いつもなら、雨天でない限りは必ずあるBLUE SPIRIT(ブルー・スピリット)のチアリーディングショーですが、プレーオフということでありませんでした。

ただ、何人かのメンバーはポカリスエットスタジアムに集まってきており、スタメン発表時に盛り上げてくれました。

BLUE SPIRIT ブルー・スピリット 徳島ヴォルティス チアリーディング部

また、試合前やハーフタイムにはパフォーマンスを披露してくれました。

入場時ゴール裏コンコースでは推しメンのとわちゃん、そして先週卒業を発表していた、まいまいさんもいました。プレーオフ進出ということで来てくれたようです。

BLUE SPIRIT ブルー・スピリット 徳島ヴォルティス チアリーディング部

ヴォルティス広場、その他の様子

今回はプレーオフということで、ヴォルタくんステージはありませんでした。

このため、遊具の配置などがいつもと違っていたので少し新鮮な感じ。

驚いたのは甲府サポーターの多さです。おそらく泊まりで徳島入りしたのであろう甲府サポーター、多くの方が早くから駆けつけていました。

徳島ヴォルティスvsヴァンフォーレ甲府 J1昇格プレーオフ2019 一回戦 試合開始三時間前、甲府サポーターの様子
私は少し早めの8時40分くらいにポカリスエットスタジアムに到着しましたが、朝イチは甲府サポーターの方が多くてビックリしました

「ピースな、人生を!」ピースリビング応援マッチ

この試合は、不動産業を営むピースリビング社の応援マッチとなりました。

J1参入プレーオフ2019 一回戦 ピースリビング応援マッチテレビCMもおなじみ
おそらくプレーオフ進出、ホームゲーム開催が決まったあとに急遽決まったと思うんですが、ポンとお金を出せるところがスゴイですね

会場では入場者にカイロが配られたり、コレオ用の青のボードが配られたりしました。

おそらくこれらのお金はピースリビングさんが捻出してると思われるので、ありがたいコトです。

ヴォルティスの歴代ユニフォームの展示

以前は2年ごとに変更だったのですが、2012年あたりから毎年変わるようになりましたね。

毎年変わるので、貧乏にはけっこうキツイ出費だったりしますが、やはりユニフォームを着てスタジアムに行くのはどこか誇らしい気分にさせてくれます
J1参入プレーオフ2019 一回戦 徳島ヴォルティス歴代ユニフォーム言うほど「緑」って入ってませんよね
J1参入プレーオフ2019 一回戦 徳島ヴォルティス歴代ユニフォーム青と赤がチームカラーだと思っていた時期もありました

待機列が伸びるも、当日券売り場はガラガラ

待機列は順調に伸びている感じ。

J1参入プレーオフ2019 待機列メイン側の待機列
J1参入プレーオフ2019 待機列後ろもかなりの伸び

ただ、当日券売り場は通常のリーグ戦よりもガラガラ。

J1参入プレーオフ2019 当日券売り場拍子抜けするほどガラダラ

これはおそらくほとんどの方が事前にチケットをコンビニなどで発券していたからだと思われます。

ただ、あまりにも当日券売り場が寂しいので…

ネット掲示板やSNSでも言われていたけど、あまりチケットが売れてなかったんだろうなぁ…

最終的に8,418名の観客でした。シーズン券も法人会員券もなかった事を考えれば、これでもよく集まった…とは言えます。ですが、やはり大一番ですから10,000名を目指したいですね。次こそは。

思ったよりもプレーオフ一回戦のチケットが売れなかった理由。四つほど挙げられるのではないでしょうか。

1 シーズン券や法人チケットが使えなかったため、観戦に来なかった方が一定数いた

2 当日、地上波で試合が生中継されることになったため、観戦に来なかった方がいた

3 プレーオフのレギュレーションが変更となり、ココで勝ってもまだ昇格への道は遠いため、ライト層が来なかった

4 チケットの発売要綱をいまいち分かってなかった方がいた

ライト層が観戦に来るのは「そこでシーズンの行方が決まる大一番(今年なら横浜FC戦)」とか、昇格プレーオフなら「決勝戦」なのでしょうね

ただ、今回のプレーオフの決定戦はJ1・16位のクラブのホームゲームですので駆けつけたくもなかなか厳しそうです

2013年の時は中立地の国立競技場だったので盛り上がったのですが…

徳島ヴォルティスvsヴァンフォーレ甲府 選手バス到着

そうこうしてる間に選手バス到着の時間。

江間アナ、島川アナも取材に訪れており、盛り上がってました。今回は中継スタッフではない島川アナは在籍する四国放送の取材。

J1参入プレーオフ2019 江間アナウンサー 島川アナウンサー もっとマスコミに来てほしい
J1参入プレーオフ2019 徳島ヴォルティス 選手バスファミリーマートまでの沿道もフラッグ振りで盛り上がったそうです

徳島ヴォルティスvsヴァンフォーレ甲府 スタジアムの様子

ヴァンフォーレ甲府サポーターの皆さん

ヴァンフォーレ甲府サポーター。さすがにプレーオフということで多くの方が駆けつけてくれました。

どうでしょう、推定300名といったところでしょうか。

J1参入プレーオフ2019 ヴァンフォーレ甲府サポーター遠くからありがとうございました

徳島ヴォルティスサポーター

徳島ヴォルティスサポーター。さすがに気合が入っていました。

J1参入プレーオフ2019 徳島ヴォルティスサポーターただ、横浜FC戦、山口戦に比べても少し少ないか

コレオ、一人で二枚掲げる人も

2013年のプレーオフでもやったコレオが展開されました。

ゴール裏も満員ではなかったので、ビッグフラッグの下に入ってしまうサポーターに呼び掛けて中央に集まってもらってもらったりと、直前まですったもんだしていました

それでも隣が空席の人などは、一人で二枚のボードを掲げるなど、涙なしでは語れない苦労をされておりました(私です)。

J1参入プレーオフ2019 徳島ヴォルティスサポーター コレオコレオをしてる側から見るとこんな感じ
こんなんでちゃんと見えてるんだろうか…

あとでツイッターなどで確認すると、まあそれなりに文字になっていたようでホッ。

徳島ヴォルティスvsヴァンフォーレ甲府、試合開始!

恒例、試合前の記念撮影。普段なら撮影するのですが、コレオのため撮れず。

そして円陣。両チームともオーソドックスな気合入れ、ハイタッチのパターン。

この日は杉本竜士選手が欠場。何があったのか心配。代わって島屋選手が入りました。移籍後はあまりイイところを見せられていませんが、ここで奮起してほしい。

J1参入プレーオフ2019 試合開始あと三つ!さあいこう!

徳島ヴォルティスvsヴァンフォーレ甲府、試合中の様子

試合は勝たなければいけない甲府が前掛かりにきます。

しのいだ後に徳島ヴォルティスのターンとなればいいのですが、いつもほど相手ゴールに迫れず、甲府の攻撃が長く感じられます。

そしてウタカ選手がボールを持つとやはり怖い。一瞬のスキも見せてはいけません。

一度あぶないカウンター、そして何度か怖い攻撃にあいましたが、そのたびにしのぐ徳島。

そして少しずつヴォルティスがボールを保持する時間が長くなっていきます。

迎えた37分。セットプレーの流れから攻め残っていたヨルディ・バイス選手が難しいシュートを決めて先制!

よっしゃ~

これで前半を無失点でしのげば、かなり確率高くなるぞ!

…と喜んだのもつかの間、2分後、ピーター・ウタカ選手の「これぞウタカ」という見事なテクニカルシュートを決められて同点。

ぐああああ…

マジか…。あの浮かせたのは狙ったわけじゃないと思うけど、そこからシュートを狙ってくるとは…

梶川選手もよく触ったが掻き出せなかった…

このゴールの瞬間、フラッグを振っていたんですが、さすがに徳島ヴォルティスサポーターもガクッとショックを受けていた人が多かったです。

ヴァンフォーレ甲府、ちょっと荒い

勝たなくてはいけないヴァンフォーレ甲府イレブン、どうしても球際が荒くなり何度もヴォルティスの選手が倒れます。

イエローカードが何枚も出ました。

J1参入プレーオフ2019 ヴァンフォーレ甲府 イエローカード7枚ヴォルティスの選手が痛む姿が目についた

J1昇格プレーオフ一回戦、試合は後半へ

前半は1-1で終了。試合は後半へ。

J1参入プレーオフ2019 徳島ヴォルティス ヴァンフォーレ甲府泣いても笑ってもあと45分

アラーノ選手、退場

後半開始早々の47分。大きなアクシデントがヴァンフォーレ甲府に発生。

なんと中盤のアラーノ選手が二枚目のイエローカードを受け、レッドカードの退場になってしまったのです。

J1参入プレーオフ2019 アラーノ退場これで甲府は苦しくなった

抗議をする甲府の選手たちですが、カード自体は妥当なものだと思いました。前半カードは出なかったけど荒いファールもありましたし。

むしろ一枚目の抗議によるイエローがもったいなかったと思います。

とにかく、これで徳島ヴォルティスには大きなアドバンテージになりました。

徳島ヴォルティス、圧倒的に攻める…が決められない

一人多くなった徳島ヴォルティス、当然ボールを支配します。

しかし、なかなか決定機までは至らず。甲府、必死のディフェンスがなかなか破綻しません。

ぐぐ…ただ、甲府もどこかで一点取りに来ないといけないから、そこでしっかり仕留めたい

一人少ないハズの甲府ですが、それを感じさせない頑張り。

何よりもたまに見せるカウンターが迫力満点でビビります。普段なら下がっているであろうウタカ選手も残っているのもイヤです。

試合はAT8分へ…絶好の決定機も防がれる

何度かチャンスはあったものの得点を決めることができなかった徳島ヴォルティス。

とうとう90分が過ぎ、アディッショナルタイムへ。時間は8分。

レッドカードのいざこざ、ヨルディ・バイス選手のケガ、渡井選手のケガ、その他多数の甲府のファールなど、試合が途切れることが多かった。

AT多いとは思っていたけど、やはり8分か

AT入ってすぐ、清武功暉選手の突破から徳島ヴォルティスに大チャンス!

ゴール裏からはハッキリとコースが見えた!

しかし甲府DFエデルリマ選手が執念のブロックで防ぐ。

ぐあああ…トラップした分、カバーに入られてしまったか…

あそこで仕留めれば試合は決まっていたが…。こうなると徳島ヴォルティスもしっかりと守りきることが第一のチョイスとなってくる。

逆にこの時間に万一甲府に決められてしまうと反撃する時間が残っていない。

最後の最後、ボールを奪った甲府はロングフィードを入れてきたり、ドゥドゥ選手が個の力で三~四人抜きをしてきたりと、徳島ゴール裏は悲鳴の連続。

しかしー。

https://sudachikun.tokushima.jp/entry/2018/07/05/165133

タイムアップ、徳島ヴォルティスの勝ち抜け!

長い、長いアディッショナルタイムが終わり、主審が試合終了を告げるホイッスル。

終わった~

長かった…疲れた…

徳島ヴォルティス、どうにかプレーオフ一回戦を1-1の引き分け。ルールによりリーグ戦順位が上だった徳島ヴォルティスの勝ち抜けとなりました。

試合終了後はタオル回しで勝利を喜びを分かち合った

試合終了後は、喜びを爆発させるサポも入れば、一人少ない甲府のいつやられるか分からない猛攻に肝を冷やしすぎて、安堵してるサポも。

何はともあれ、プレーオフ一回戦は突破!

J1参入プレーオフ2019 徳島ヴォルティス タオル回し小西選手も途中出場で実戦復帰したのもイイ

島屋選手のメガホン。タオル回しで喜びを分かち合った。徳島復帰後は思うような活躍ができていませんでしたが、この試合ではバイス選手のゴールをアシスト。

これで島屋選手も少しホッとしたことでしょうし、改めて自信をもってくれるでしょう。

DAZNのインタビューを受けていたために合流が遅れたヨルディ・バイス選手。通訳の野田さんと共に挨拶に。

サポーターをバックに記念撮影していました。

そしてバイス選手お気に入りの「歴史」チャントで、再度タオル回しで喜びを分かち合いました。

J1昇格プレーオフ二回戦もポカリスエットスタジアムでの開催!

試合中にもチラチラと経過を気にしていた、もう一つのプレーオフ一回戦、大宮対山形はなんと0-2で山形が勝利。

これにより、プレーオフ二回戦は徳島対山形の試合になりました。

大宮に行くしかない…と思っていただけに、これはサプライズ

再びホーム鳴門で試合ができることは、移動もなくなり、引き分けでも勝ち上がりとなるため、かなりのアドバンテージです。

何よりも、多くの徳島ヴォルティスが後押しすることができます。

プレーオフ二回戦の相手、山形は調子を上げてきた

リーグ戦終盤の山形はまさかの連敗、大失速でギリギリ滑り込みでのプレーオフ入りでした。

しかし、3位大宮との試合はほぼパーフェクト。大宮の攻撃を封じ込め、攻撃では幾度となくチャンスを作り出しており、0-2の結果は妥当なものでした。

一度死んだ身…ということで、一気に盛り返してきた感があります。

こちらは全然負けた気がなくても、結果としては今シーズン山形は徳島に負けてない…という心理があるでしょうし。

https://sudachikun.tokushima.jp/entry/2019/05/28/122157

今度こそ10,000名の大観衆で後押しを

プレーオフ二回戦も再び徳島ヴォルティスのホームゲームです。

以前ならプレーオフで二回勝ち抜けばそれでJ1昇格でした。しかし、今のレギュレーションは、二回戦の後、最後にJ1・16位のチームのホームで試合をして、勝ち切らないとJ2勢の勝ち抜けにはなりません。

非常に厳しいレギュレーションと言えます。正直、勝ち抜ける可能性は20%もないのでは…とも思います(せめて中立地、延長、PKで決着をつけてほしい)。

ただ、少なくとも次の二回戦までは勝ち抜きたい。勝ち抜いたうえで、あとは運を天に任せるしかない…というのが私の思いです。

J1参入プレーオフ2019 ポカリスエットスタジアム風は強かったが、当初の雨予報をはねのけてくれました

二回戦はリーグ戦では1分1敗のモンテディオ山形が相手です。

リーグ戦で勝ちがない…といっても、そのどちらの試合も清武功暉選手がレッドカードを受けて退場となり、その後に同点にされたり、逆転されたり…といった試合でした。

どちらの試合も退場者が出るまでは徳島ペースで進んでいたため、非常に悔やまれる退場となったのは事実です

徳島サポーターの誰もが、モンテディオ山形とは完全な決着をつけたい…と願っていたことでしょう。

奇しくもこのプレーオフの大一番でそれが実現することになりました。

今度の試合はライト層の方にも届きそうな気がします。ぜひ、ポカリスエットスタジアムに足を運んでいただき、徳島ヴォルティスの選手たちの後押しをしていただければ幸いです。

このレギュレーションはク〇だが、この条件で昇格する事ができれば、絶対に来年J1でも残留できる。そのための試練を皆で乗り越えよう!

J1参入プレーオフ2019 ポカリスエットスタジアム 渋滞勝てば渋滞もルンルンで楽しめる
コレオ、一人二枚は腕がキツイから、来てくださ~い
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ランキン/徳島で暮らして
宅地建物取引士・賃貸不動産経営管理士・とくしま移住コーディネーター(個人)。地域ブログ「徳島で暮らして」運営・宅地建物取引業・不動産賃貸業(法人)。徳島ヴォルティスサポ。補聴器使用。2011年名古屋→徳島移住。皐月賞馬イスラボニータ元一口馬主。イスラボニータLINEスタンプ制作&販売中