2019年J1昇格プレーオフ。徳島ヴォルティスvsヴァンフォーレ甲府の試合を、現地ポカリスエットスタジアムにて観戦。
最終節の勝ち、シーズン順位を5位→4位とした徳島ヴォルティスは、プレーオフ一回戦をホーム・ポカリスエットスタジアムで試合ができることになりました。
試合は前半37分、コーナーキックの流れから、前線に残っていたDF(ディフェンダー)ヨルディ・バイス選手が技ありの一撃で徳島ヴォルティスが先制!
しかし、歓喜も冷めやらぬ2分後の前半39分。昨年徳島ヴォルティスに所属していた甲府FW(フォアード)のピーター・ウタカ選手に「これぞ点取り屋」というテクニカルなシュートを決められて同点。
勝負は後半へ。開始早々、甲府の選手に二枚目のイエローカードが提示され、レッドカードで退場。甲府は残り40分ほどを10人で戦うことを強いられました。
これで楽に勝てるか…と思いましたが、甲府も必死。少々荒いプレーで徳島ヴォルティスの選手のスライディングのファールで止めたりして追加点を入れさせてくれません。
試合終盤になると一人少ないハズのヴァンフォーレ甲府の圧力が勝り、防戦するカタチに。ドゥドゥ選手やウタカ選手のヒヤッとする突破やシュートがありましたが、どうにかしのぎきった徳島ヴォルティス。
1-1で試合は終了。シーズン順位上位のアドバンテージがあるため、徳島ヴォルティスが勝ち上がりとなりました。
相手が10人になったときはもう少し楽に勝てるかと思ったけど、やはり一発勝負、プレーオフは甘くない
その後は皆でタオルを回して、喜びを分かち合いました。
当記事では
- 試合前のスタジアムの様子
- 試合中の様子
- 試合後のスタジアムの様子
など、現地ポカリスエットスタジアムの様子をお伝えします。
https://sudachikun.tokushima.jp/entry/2019/10/27/090026
目次
- 1 「BLUE SPIRIT(ブルー・スピリット)」のチアリーディングショーはナシ!
- 2 ヴォルティス広場、その他の様子
- 3 徳島ヴォルティスvsヴァンフォーレ甲府 選手バス到着
- 4 徳島ヴォルティスvsヴァンフォーレ甲府 スタジアムの様子
- 5 徳島ヴォルティスvsヴァンフォーレ甲府、試合開始!
- 6 徳島ヴォルティスvsヴァンフォーレ甲府、試合中の様子
- 7 J1昇格プレーオフ一回戦、試合は後半へ
- 8 タイムアップ、徳島ヴォルティスの勝ち抜け!
- 9 試合終了後はタオル回しで勝利を喜びを分かち合った
- 10 J1昇格プレーオフ二回戦もポカリスエットスタジアムでの開催!
- 11 プレーオフ二回戦の相手、山形は調子を上げてきた
- 12 今度こそ10,000名の大観衆で後押しを
「BLUE SPIRIT(ブルー・スピリット)」のチアリーディングショーはナシ!
いつもなら、雨天でない限りは必ずあるBLUE SPIRIT(ブルー・スピリット)のチアリーディングショーですが、プレーオフということでありませんでした。
ただ、何人かのメンバーはポカリスエットスタジアムに集まってきており、スタメン発表時に盛り上げてくれました。

また、試合前やハーフタイムにはパフォーマンスを披露してくれました。
入場時ゴール裏コンコースでは推しメンのとわちゃん、そして先週卒業を発表していた、まいまいさんもいました。プレーオフ進出ということで来てくれたようです。

ヴォルティス広場、その他の様子
今回はプレーオフということで、ヴォルタくんステージはありませんでした。
このため、遊具の配置などがいつもと違っていたので少し新鮮な感じ。
驚いたのは甲府サポーターの多さです。おそらく泊まりで徳島入りしたのであろう甲府サポーター、多くの方が早くから駆けつけていました。

「ピースな、人生を!」ピースリビング応援マッチ
この試合は、不動産業を営むピースリビング社の応援マッチとなりました。

会場では入場者にカイロが配られたり、コレオ用の青のボードが配られたりしました。
おそらくこれらのお金はピースリビングさんが捻出してると思われるので、ありがたいコトです。
ヴォルティスの歴代ユニフォームの展示
以前は2年ごとに変更だったのですが、2012年あたりから毎年変わるようになりましたね。


待機列が伸びるも、当日券売り場はガラガラ
待機列は順調に伸びている感じ。


ただ、当日券売り場は通常のリーグ戦よりもガラガラ。

これはおそらくほとんどの方が事前にチケットをコンビニなどで発券していたからだと思われます。
ただ、あまりにも当日券売り場が寂しいので…
最終的に8,418名の観客でした。シーズン券も法人会員券もなかった事を考えれば、これでもよく集まった…とは言えます。ですが、やはり大一番ですから10,000名を目指したいですね。次こそは。
思ったよりもプレーオフ一回戦のチケットが売れなかった理由。四つほど挙げられるのではないでしょうか。
1 シーズン券や法人チケットが使えなかったため、観戦に来なかった方が一定数いた
2 当日、地上波で試合が生中継されることになったため、観戦に来なかった方がいた
3 プレーオフのレギュレーションが変更となり、ココで勝ってもまだ昇格への道は遠いため、ライト層が来なかった
4 チケットの発売要綱をいまいち分かってなかった方がいた
ただ、今回のプレーオフの決定戦はJ1・16位のクラブのホームゲームですので駆けつけたくもなかなか厳しそうです
2013年の時は中立地の国立競技場だったので盛り上がったのですが…
徳島ヴォルティスvsヴァンフォーレ甲府 選手バス到着
そうこうしてる間に選手バス到着の時間。
J1昇格プレーオフ、徳島ヴォルティス対ヴァンフォーレ甲府
徳島ヴォルティスの選手バスが到着しました pic.twitter.com/cYUU9MzvVk— ランキン@徳島で暮らして (@MtanGM) December 1, 2019
江間アナ、島川アナも取材に訪れており、盛り上がってました。今回は中継スタッフではない島川アナは在籍する四国放送の取材。


【チームバス入り】
青と緑に染まった道#徳島ヴォルティス#vortis#wearevortis#徳島スタイル pic.twitter.com/zsV5l7ePxl— Eguchi (@eguchi_mkmk) December 2, 2019
徳島ヴォルティスvsヴァンフォーレ甲府 スタジアムの様子
ヴァンフォーレ甲府サポーターの皆さん
ヴァンフォーレ甲府サポーター。さすがにプレーオフということで多くの方が駆けつけてくれました。
どうでしょう、推定300名といったところでしょうか。

徳島ヴォルティスサポーター
徳島ヴォルティスサポーター。さすがに気合が入っていました。

コレオ、一人で二枚掲げる人も
2013年のプレーオフでもやったコレオが展開されました。
それでも隣が空席の人などは、一人で二枚のボードを掲げるなど、涙なしでは語れない苦労をされておりました(私です)。

あとでツイッターなどで確認すると、まあそれなりに文字になっていたようでホッ。
素晴らしい週末をありがとうヴォルティス #vortis #徳島ヴォルティス pic.twitter.com/6nbu6zdrnu
— vortex (@vorticity_uzudo) December 1, 2019
徳島ヴォルティスvsヴァンフォーレ甲府、試合開始!
恒例、試合前の記念撮影。普段なら撮影するのですが、コレオのため撮れず。
そして円陣。両チームともオーソドックスな気合入れ、ハイタッチのパターン。
この日は杉本竜士選手が欠場。何があったのか心配。代わって島屋選手が入りました。移籍後はあまりイイところを見せられていませんが、ここで奮起してほしい。

徳島ヴォルティスvsヴァンフォーレ甲府、試合中の様子
試合は勝たなければいけない甲府が前掛かりにきます。
しのいだ後に徳島ヴォルティスのターンとなればいいのですが、いつもほど相手ゴールに迫れず、甲府の攻撃が長く感じられます。
そしてウタカ選手がボールを持つとやはり怖い。一瞬のスキも見せてはいけません。
一度あぶないカウンター、そして何度か怖い攻撃にあいましたが、そのたびにしのぐ徳島。
そして少しずつヴォルティスがボールを保持する時間が長くなっていきます。
迎えた37分。セットプレーの流れから攻め残っていたヨルディ・バイス選手が難しいシュートを決めて先制!
これで前半を無失点でしのげば、かなり確率高くなるぞ!
…と喜んだのもつかの間、2分後、ピーター・ウタカ選手の「これぞウタカ」という見事なテクニカルシュートを決められて同点。
マジか…。あの浮かせたのは狙ったわけじゃないと思うけど、そこからシュートを狙ってくるとは…
梶川選手もよく触ったが掻き出せなかった…
このゴールの瞬間、フラッグを振っていたんですが、さすがに徳島ヴォルティスサポーターもガクッとショックを受けていた人が多かったです。
ヴァンフォーレ甲府、ちょっと荒い
勝たなくてはいけないヴァンフォーレ甲府イレブン、どうしても球際が荒くなり何度もヴォルティスの選手が倒れます。
イエローカードが何枚も出ました。

J1昇格プレーオフ一回戦、試合は後半へ
前半は1-1で終了。試合は後半へ。

アラーノ選手、退場
後半開始早々の47分。大きなアクシデントがヴァンフォーレ甲府に発生。
なんと中盤のアラーノ選手が二枚目のイエローカードを受け、レッドカードの退場になってしまったのです。

抗議をする甲府の選手たちですが、カード自体は妥当なものだと思いました。前半カードは出なかったけど荒いファールもありましたし。
むしろ一枚目の抗議によるイエローがもったいなかったと思います。
とにかく、これで徳島ヴォルティスには大きなアドバンテージになりました。
徳島ヴォルティス、圧倒的に攻める…が決められない
一人多くなった徳島ヴォルティス、当然ボールを支配します。
しかし、なかなか決定機までは至らず。甲府、必死のディフェンスがなかなか破綻しません。
一人少ないハズの甲府ですが、それを感じさせない頑張り。
何よりもたまに見せるカウンターが迫力満点でビビります。普段なら下がっているであろうウタカ選手も残っているのもイヤです。
試合はAT8分へ…絶好の決定機も防がれる
何度かチャンスはあったものの得点を決めることができなかった徳島ヴォルティス。
とうとう90分が過ぎ、アディッショナルタイムへ。時間は8分。
レッドカードのいざこざ、ヨルディ・バイス選手のケガ、渡井選手のケガ、その他多数の甲府のファールなど、試合が途切れることが多かった。
AT入ってすぐ、清武功暉選手の突破から徳島ヴォルティスに大チャンス!
ゴール裏からはハッキリとコースが見えた!
しかし甲府DFエデルリマ選手が執念のブロックで防ぐ。
あそこで仕留めれば試合は決まっていたが…。こうなると徳島ヴォルティスもしっかりと守りきることが第一のチョイスとなってくる。
逆にこの時間に万一甲府に決められてしまうと反撃する時間が残っていない。
最後の最後、ボールを奪った甲府はロングフィードを入れてきたり、ドゥドゥ選手が個の力で三~四人抜きをしてきたりと、徳島ゴール裏は悲鳴の連続。
しかしー。
https://sudachikun.tokushima.jp/entry/2018/07/05/165133
タイムアップ、徳島ヴォルティスの勝ち抜け!
長い、長いアディッショナルタイムが終わり、主審が試合終了を告げるホイッスル。
長かった…疲れた…
徳島ヴォルティス、どうにかプレーオフ一回戦を1-1の引き分け。ルールによりリーグ戦順位が上だった徳島ヴォルティスの勝ち抜けとなりました。
試合終了後はタオル回しで勝利を喜びを分かち合った
試合終了後は、喜びを爆発させるサポも入れば、一人少ない甲府のいつやられるか分からない猛攻に肝を冷やしすぎて、安堵してるサポも。
何はともあれ、プレーオフ一回戦は突破!

島屋選手のメガホン。タオル回しで喜びを分かち合った。徳島復帰後は思うような活躍ができていませんでしたが、この試合ではバイス選手のゴールをアシスト。
これで島屋選手も少しホッとしたことでしょうし、改めて自信をもってくれるでしょう。
DAZNのインタビューを受けていたために合流が遅れたヨルディ・バイス選手。通訳の野田さんと共に挨拶に。
サポーターをバックに記念撮影していました。
そしてバイス選手お気に入りの「歴史」チャントで、再度タオル回しで喜びを分かち合いました。
J1昇格プレーオフ二回戦もポカリスエットスタジアムでの開催!
試合中にもチラチラと経過を気にしていた、もう一つのプレーオフ一回戦、大宮対山形はなんと0-2で山形が勝利。
これにより、プレーオフ二回戦は徳島対山形の試合になりました。
再びホーム鳴門で試合ができることは、移動もなくなり、引き分けでも勝ち上がりとなるため、かなりのアドバンテージです。
何よりも、多くの徳島ヴォルティスが後押しすることができます。
プレーオフ二回戦の相手、山形は調子を上げてきた
リーグ戦終盤の山形はまさかの連敗、大失速でギリギリ滑り込みでのプレーオフ入りでした。
しかし、3位大宮との試合はほぼパーフェクト。大宮の攻撃を封じ込め、攻撃では幾度となくチャンスを作り出しており、0-2の結果は妥当なものでした。
一度死んだ身…ということで、一気に盛り返してきた感があります。
こちらは全然負けた気がなくても、結果としては今シーズン山形は徳島に負けてない…という心理があるでしょうし。
https://sudachikun.tokushima.jp/entry/2019/05/28/122157
今度こそ10,000名の大観衆で後押しを
プレーオフ二回戦も再び徳島ヴォルティスのホームゲームです。
以前ならプレーオフで二回勝ち抜けばそれでJ1昇格でした。しかし、今のレギュレーションは、二回戦の後、最後にJ1・16位のチームのホームで試合をして、勝ち切らないとJ2勢の勝ち抜けにはなりません。
非常に厳しいレギュレーションと言えます。正直、勝ち抜ける可能性は20%もないのでは…とも思います(せめて中立地、延長、PKで決着をつけてほしい)。
ただ、少なくとも次の二回戦までは勝ち抜きたい。勝ち抜いたうえで、あとは運を天に任せるしかない…というのが私の思いです。

二回戦はリーグ戦では1分1敗のモンテディオ山形が相手です。
リーグ戦で勝ちがない…といっても、そのどちらの試合も清武功暉選手がレッドカードを受けて退場となり、その後に同点にされたり、逆転されたり…といった試合でした。
徳島サポーターの誰もが、モンテディオ山形とは完全な決着をつけたい…と願っていたことでしょう。
奇しくもこのプレーオフの大一番でそれが実現することになりました。
今度の試合はライト層の方にも届きそうな気がします。ぜひ、ポカリスエットスタジアムに足を運んでいただき、徳島ヴォルティスの選手たちの後押しをしていただければ幸いです。
このレギュレーションはク〇だが、この条件で昇格する事ができれば、絶対に来年J1でも残留できる。そのための試練を皆で乗り越えよう!
