コロナ騒動真っただ中の2020年3月18日(水)。
徳島のライブハウス『club GRINDHOUSE』の平日イベント「長谷川企画-WEEKDAY HEROES-」が行われました。
コロナ騒動の最中に行われた当イベント。
でも、お客さんの少なさをぶっ飛ばすほどの、熱いステージが目の前で繰り広げられました
ある意味で貴重なライブ鑑賞レポートかな…と思います。ご覧ください

目次
どうしてこの日のライブイベントに行ったのか
もね助さんは息子の子守りをしてくれた
徳島ロックストリートの撮影をしてる時、まだ早い時間だったため妻が帰宅しておらず、当時4歳の息子を同伴しての撮影でした。
徳島のライブハウス「Crowbar(クローバー)」を訪問した際、この日はスタッフとして受付をしていた、もね助さんが息子をあやしてくれたり、遊んでくれたのです。
このご恩を忘れるわけにはいかないし、もね助さんのライブも見てみたい
…というわけで、もね助さんには、
と約束していたのでした。
コロナ騒動で自粛が相次ぐ中で行われるイベントに興味を持った
なかなか都合が合わずようやく行けそうなライブがこの日。
もね助さんも出るし、今のライブハウスがどんなことになっているかも気になる。行ってみよう
と思い立ち、コロナ騒動のまさに真っただ中に行われたライブハウスでのイベントを観に行った…というわけ。
この日の観客は4人
『club GRINDHOUSE』としても久々のイベントだった
『club GRINDHOUSE』のイベント。3月は多くのイベントが中止になったりしており、この日は久々の開催。

コロナウィルスも怖いけど、もっと怖いのが『お客さんが自分だけ』ってシチュエーション。
平日夜&コロナ騒動。人通りはナシ
自転車で『club GRINDHOUSE』に向かうが、元々平日夜の秋田町はそこまで人は多くない。
さらに今はコロナ騒動の真っただ中。大阪のライブハウスで感染者が多数出た…という報道もあってライブハウスのイベントはことごく中止になっている時です。

入場するもやっぱり人はいない
恐る恐るエレベーターで3階へ。すると踊り場にはコロナ対策用のこんなものが。

取り置きしてもらっていたチケットを購入し、入場。
開演は19時からだが、まだお客さんは誰もいません。アーティストの3人がいるだけである…。

私だけじゃないはず…
最終的には4人のお客さんが来場
ドキドキしてドリンクを飲んでいたら、開演直前の19時頃になってパパパッと3人の方がご来場。
店長の長谷川さんによれば、いくら平日とはいえ、いつもはさすがにもう少し入るそうです。
もね助(もねすけ)さんライブ。「長谷川企画-WEEKDAY HEROES-(2020/3/18)」
この日のトップバッターは「もね助」さん(twitter)。

Youtubeで軽く予習はしてきたけれど、実際に聴いてもよく通る声。ギターの語り弾きです。
「バイトを辞めたい、辞めれ~ない!」
ちょっとシュールな歌詞の歌で4人のお客とコールアンドレスポンス。

途中で小ネタも組み込んできました。

最後は「デ~パ~スで豆まきをしよ、デ~パ~スで豆まきをしよ」というとんでもない歌詞の曲。
デパスって抗不安薬・睡眠薬。それで豆まきをしようってんだから、まあまあ病んでますよね(苦笑)。
その代わり、刺さる人にはめちゃくちゃ刺さる…。そういう感じのアーティストかなと
生きづらさを感じてるような方にオススメのアーティストさんだと思いました
もね助さん、普通にお話しする時はめっちゃ明るくて楽しい方なのでご安心?を。
カケミズカケオさんライブ。「長谷川企画-WEEKDAY HEROES-(2020/3/18)」
二番手はカケミズカケオさん(twitter)。バンドも組んでらっしゃるそうですが、この日はソロ。
音楽を流して歌うスタイルです。ピコピコしたノリのイイ曲で、私好み。

最初の曲(だったかな?)が終わったあと、おもむろに用意してきたロール紙を広げる…。

AV女優さんの名前である「もりの小鳥」と書かれてあります。

歌はエロいです(笑)。動きも怪しい…(笑)。

段々とスイッチが入ってきたカケミズカケオさん。

さらにヒートアップしてきたカケミズカケオさん。歌の歌詞に思いっきり電話番号を絶叫。
観客に電話してくる事を要求。右側の男性がその番号にかけるとカケミズさんに掛かる(笑)。

歌っている姿はそこそこカッコイイのに、歌ってる歌は(以前の)彼女に浮気された…という歌。

「性欲を隠し切れないこんな僕ですけど、レイプ。レイプするやつは絶対に許せないです」

一曲後にはズボンまで…。おい…って短ズボンはいてた。良かった。

最後は魂をこめて(エロい歌を)歌う!

完全燃焼したカケミズカケオさん、しばらく動けないくらいでした。

見た目は普通のお兄さんなのに、あそこまでエロの伝道師だったとは
カケミズカケオさん、最近は草食系の方が多い中であそこまで堂々とエロを熱唱できるのは一つの才能です。
見た目はわりと爽やかなお兄さんなのに…というギャップもグッドです。
気になった方はぜひカケミズカケオさんのライブに訪問してみてください。
鮭オーケストラさんライブ。「長谷川企画-WEEKDAY HEROES-(2020/3/18)」
この日のトリは鮭(しゃけ)オーケストラさん(twitter)。
「やあやあやあ~」と、客席の後ろから登場。

鮭オーケストラさん、渋いイイ声をされてます。

照明のみと、これ以上ないシンプルなステージ。力強いギターが速く弾かれて迫力満点。

今は軽自動車で全国を回っている最中の鮭オーケストラさん。「会いに来て…じゃなくて、こっちから会いにいく」スタイルを模索してこのカタチになったそう。
頼みの綱は「投げ銭」。さりげなく、でも毅然と「良かったらお願いします」と投げ銭の依頼。
勢いあまって弦が切れるアクシデントも。

役者やデザイナーなど様々な顔を持ち、それぞれに芸名はあるそうですが、それらをひっくるめた総称的なものが「鮭オーケストラ」ということだそうです。

ライブ終了後、少しお話しさせてもらいました。この日のお客さんが少なかった事を聞いてみたところ…
「全然気にしません。一人でも聞いてくれる人がいれば全力でやるのみです」と男前な回答でした。
ライブの感じからちょっと怖い方なのかな?…と思ったのですが、実際にお話ししてみるとニコニコ笑顔で気さくなお兄さんでした。
気になる「投げ銭」ですが、1000円札が数枚入りました。スゴイ!

私は貧乏なので100円だけですが入れさせてもらいました。
ステージでは、どのアーティストも生身むき出しになる、それがイイ
…とこんな感じで3組のアーティストの熱演を鑑賞できました。
どのアーティストさんも、お話ししてる時は至って礼儀正しい気さくなお兄さん、お姉さんなんです。

でも、いざステージに上がると皆さん一変します!

それぞれのアツい想いを爆発。

でも、これこそがライブの醍醐味ですよね。
行って良かった…と思いました
ライブハウス、アーティストの皆さん、頑張ってください!
新型コロナウイルスのせいで、ライブハウスではイベントの中止が相次いています。
確かに、もし感染者がいる中で、押しくらまんじゅう状態になるようなライブはちょっと怖いなぁ…とは思います。
そもそも徳島の方に今コロナ感染者いませんし(2020年3月25日現在)。
普段の入りがどれくらいか分かりませんが、少なくとも隣との間隔が1mくらい取れそうなら、ライブをやっても…と思います。

コロナは怖いけれど、そのためにライブがなくなってしまうのはとても悲しいコトです。
なんとか皆で知恵を出し合って、安全に、それでいて熱いライブを開催できればなぁ…と思います。
今、本当に苦しい状況だと思いますけど、ライブハウスの皆さん、アーティストの皆さん、コロナに負けないで頑張ってください。
